ヤシガニだけではない魅力。アニメ版「ロスト・ユニバース」は控えめに言って秀作!

      2016/11/12

ロストユニバース DVD-BOX

放送期間  1998年4月~1997年9月
原作  神坂一
公式HP http://king-cr.jp/special/lostunivers/

ロストシップと呼ばれる古代のテクノロジーを搭載した戦艦、ソードブレイカー。
トラブルコンダクターを生業とするケインと、ソードブレイカーのメインAIであるキャナルは、ある日ミリィという不思議な(アホな)少女と出会い、成り行きで彼女と旅をすることになる。
巨大犯罪組織ナイトメアとの抗争を描く、宇宙を舞台にした壮大なスペース・オペラ!

 

評価点数:76点 ★★★☆☆ (秀作だが序盤は…)

 

*ネタバレは含みません

 

 

ヤシガニで語る奴を屠るべしw

この作品について語る上で、とにかくついてまわるのが

ヤシガニ事件

と呼ばれる作画崩壊だ。
TV放映回のタイトル「ヤシガニ屠る」を取ってそう呼ばれる、まあ放送事故レベルの惨劇である。
日本アニメ史を語る上で結構有名な事件であり、その作画崩壊の次元たるや本当に公共の電波に乗せて放送したのコレというレベルだったわけだが……。

 

VHSで見たのでよく知らん!( ゚Д゚)

 

まあ某動画サイトとかで作画崩壊時の動画は散々見て、そのあまりの出来栄えに抱腹絶倒したわけだが(笑)、それはそれ。
本稿はあくまでも、VHS……もう面倒なのでDVDって書くね、DVD版のロストユニバースについて語らせて頂く!

言っとくけど、面白いからね! ロストユニバース!!ヾ ゚Д゚ヾ

 

豪華キャストが紡ぐ迫真の展開…は後半からw

原作者がスレイヤーズと同じで、製作スタッフも声優陣もほとんどスレイヤーズと同じ。
主演に保志総一朗を初主演に迎えたほか、メインヒロインにはスレイヤーズNEXTで頑張ってゾアメルグスター様を崇拝していたマルチナ様の柊美冬を迎え、第二ヒロインに林原めぐみ、サブキャラにゼルアメ、ラスボスにガウリィという豪華さである。

そして、各キャストが演じるキャラクター陣はだいたいスレイヤーズと同じような個性派集団のため、いやがおうにもエピソードは出来上がって来る。
作画のレベルはDVD版で修正された後でも、決して「良い」と言えるものではないかもしれないが、安定感のある演出と、小気味良いテンポの漫才感に支えられて、物語はゆっくりと動いていく。

 

ただし、この序盤の物語の「ゆっくり」感は、スレイヤーズTRYの記事でも述べた通り、90年代の2クール構成アニメ最大の難点である。
(というよりは、夜6時ぐらいの放送時間なので、子供向けアニメとしての欠点と呼ぶべきかもしれない)

ロストユニバースの序盤は、スレイヤーズTRYよりは面白いとは思うが、それでも物語の核心から遠い部分で、一話完結のショートストーリーを続けている感は非常に強い。
見えないことはないが、インパクトの薄さは否定できないだろう。
先述したキャラクターの良さは90年代らしいインパクトがあるが、それだけで現在の最新ストーリーテリングと殴り合うのはさすがにしんどいよね。。。

また、スレイヤーズと違って主人公のケイン・ブルーリバーはあくまでも「普通にカッコイイ主人公」でしかない。
抜けどころのある強キャラという設定で、主人公として高い完成度ではあると思うが、前作(?)のリナ・インバースのようなぶっ飛びようはないので、「惹きつける力」ではスレイヤーズに劣ってしまう。
ミリィやキャナルのキャラクターは良く出来ているが、全体的にインパクトは薄いだろう。

 

一方で、ロストユニバースもスレイヤーズTRYと同じように、後半はかなり盛り上がる。
いやむしろ盛り上がり度数で言えば明らかにこっちのほうが上なんじゃね? という次元だ。

様々な伏線と各キャラクターのそれぞれの想い・決意が交錯し、胸を打つ展開となる。
特に主人公が少年マンガ系路線で走れるのは、スレイヤーズとの最大の差別化だろう。
そしてここまでくると、ようやくヒロインし始めたミリィがどんどん可愛くなる(笑)
同時にキャナルの演技が、結構じんみりと染み入るようにキます。

なので、結論を言おう。

「是非頑張って完走してください! 面白いから!」

 

作画崩壊が無ければ…と悔やまれる秀作

原作、神坂一氏による4部作として、本作をスレイヤーズの中に組み入れるなら、本作の完成度は(DVD版としては)間違いなくスレイヤーズNEXTに次ぐだろう。

序盤は一話完結のギャグエピソードを乱立させて徐々に伏線を立てていき、後半に本編に突入して一気に面白さを加速させるという必殺の90年代パターンが本作にも用いられているわけだが、本作の要点はこの「序盤」に我慢できるかどうかに尽きるだろう。
言い換えれば、「我慢」が必要な作品であるという時点で、完璧な評価を与えることはできないだろう。
だが、徐々に感情移入させられたキャラクターたちの感情がさく裂するメインエピソードの破壊力はかなりのものだ。
是非最後まで、物語に付き合ってあげて欲しい。

作画崩壊がなければ、シリーズ化したかもしれない作品だと思えば、結構残念です。

 

そして完全に余談ですが、富士見ファンタジア文庫はこれに続く神坂作品である「クロスカディア」をアニメ化しなかったことで、電撃に溝を空けられたと勝手に思っています。


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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