平成初期の"聖遺物"…アニメ「NG騎士ラムネ&40」の足跡を称えるぞ!

   

NG騎士ラムネ&40 Vol.2 [DVD]

放送時期  1990年4月~1991年1月
 原作 なし
 公式HP なし

ゲーム大好きでお調子者、そして結構スケベな小学生、馬場ラムネは、1個10円という破格の値段でゲームソフトを売っている謎の少女と出会う。
あっという間にゲームをクリアしたラムネの前に、突如としてテレビからゲーム売りの少女が出現する。

「あなたこそ勇者ラムネス」

その言葉とともに、ラムネは異世界に召喚され、伝説の勇者として「妖神ゴブーリキ」を倒して欲しいと頼まれる。

 

評価点数:65点 ★★☆☆☆(子供向けアニメだが…)

 

※ネタバレを含みません

 

低品質な作画と子供向けストーリー。だが…

もはや「古典」と言い換えても良い、1990年に放映された子供向けアニメである。

年代を考えればわかる通り、作画の質は決して高くない。
それどころか、序盤に展開される低品質な作画のクオリティは、年代を考えても目を覆いたくなるような出来栄えである。

物語の質も決して高くない。
仲間である「守護騎士」を探して冒険をするのだが、これが実に子ども向けアニメらしい展開であり、伏線も何もない一話完結の物語が延々と続いていく。
全50話という尺で企画されていたのであろう、捨て話の多さが目について仕方がない。

そして子供向けアニメながら、当時としてはあまり子どもたちにヒットせず、不振により4クールの予定が3クールに短縮されての放映となった作品でもある。
関連商品の販売も不振で、名うての「あかほりさとる」&「ねぎしひろし」の両巨頭も、かなり苦労されたようだ。

 

それにしても、何だかこうして書くと評価するポイントがないようにも思える。
実際問題、現代のアニメの基準と照らし合わせたときに、本作序盤を「きちんと見る」には、かなりの愛が要求されるだろう。
私の場合、本作が親愛なる「横山智佐」様の出世作だったことがあって、彼女の声が演じるヒロインのミルクに悶絶しながら視聴していたため、その壁を超えるのは比較的容易だったのだが(笑)

だが、序盤の数話を見たとき、きっと本作を好きになるであろう人には、感じ入るものがあるはずだ。
他に様々なアニメが氾濫する中で、本作が将来的に浮かび上がることになった大きな芯。
クリエイターに「あかほりさとる」を要するが故に、成立させることができたと推察される、物語の大きな骨子。

本作の良さは、間違いなくキャラクターの魅力にある。

 

ラムネ&3姉妹&ダサイダーは神キャラ

およそ長大なるアニメ史においても、このメインキャラクターであるラムネ&3姉妹(序盤は2姉妹)&ダ・サイダーに相当する神キャラクターにはなかなかお目にかかれない。
ここにタマQ&ヘビメタコといった良サブキャラを加えれば、無敵の陣営だと称しても良いだろう。

特に斬新なのがダ・サイダー。
事あるごとにつまらないダジャレをぶっ放す彼のキャラクター性は、いまだに新しい。
時折ダジャレが「あたる」こともあったり、実質的なエンターテイメントの中心は間違いなくこのキャラクターだろう。
普通にこんなキャラクターを描いても寒くてアホくて終わりなだけなのだが、ストーリーのテンポが彼の寒さを際立たせず、周囲の雰囲気が彼のつまらなさを浮き上がらせない。
それどころか、物語が核心部分に入るにつれ、彼の「カッコ良さ」がどんどん際立ってくる。
声優である矢尾一樹氏の素晴らしい演技もあって、ダ・サイダーは本作が世界に誇る名キャラクターであろう。

もちろん、主人公のラムネスやヒロインのミルクをはじめ、本作が誇る主要キャラクターの魅力はまさに「メイド・バイ・あかほりさとる」な極めて魅力的・個性的なキャラクターだ。

物語中盤からの盛り返しを忘れるな!

冒頭で書いたように、物語序盤は確かに面白くない。

だが、この作品は中盤から確実に巻き返してくれる。
キングスカッシャーと並ぶもう一つの主人公機、クイーンサイダロンが登場し、ダ・サイダー&レスカという敵役の設定が少しづつ明らかになっていく様は、序盤の無作為な物語構成とは打って変わって面白い。
ダ・サイダー&レスカにまつわる山場を越えれば少し落ち着くが、後半の二人のキャラクター性はより濃密に発揮されるようになり、物語の日常パートの破壊力は増大する。
そして単純に、ダ・サイダーがどんどんカッコよくなる(笑)

恐らく打ち切りの影響だろうが、後半は一話完結の話がかなり少ない。
これは全体的に好印象で、後半部分がかなり締まって見える主な原因だろう。

そしてラストバトル……。
如何にも最終決戦感の強い濃密な展開は、ここまで視聴していたことを決して後悔はさせない出来栄えである。

 

濃密なキャラクターに彩られた90年代初頭の遺産

総評とすれば、決して他人に「見てみて!」と勧めれるレベルのクオリティにはない。
それは冒頭の評価点が示す通りだ。

だが、本作には「この作品でしか味わえない魅力」が濃縮されている。
それが故に、その後のメディアミックス展開にも発展し、根強い熱狂的なファンを抱えたのである。
私が本作を見たのは高校時代だったのだが、特に中盤以降は「俺は今、猛烈に熱中している!」状態だった(笑)

 

そして数か月後、この続編であるOVA作品「NG騎士ラムネ&40EX」が発表される。

中学生になったラムネスの冒険は、ボーイミーツガール的な正統派ラブストーリーまで燃え上がり、最強の作品に仕上がっている。
実はこの「EX」から入って、本作も全部見たのが私でした(^^;


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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