まさしくクソアニメな「ハンドレッド」は、何故駄作なのか?

      2017/01/25

ハンドレッド 6 (初回生産限定盤) [Blu-ray]

発表時期 2016年4月~2016年6月
 原作 箕崎准
 公式HP http://hundred-anime.jp/

 

人類は、謎の地球外生命体「サベージ」の襲撃を受けていた。
恐るべき「サベージ」に対抗する手段は、同じく地球外よりもたらされた隕石によって生み出された力「ハンドレッド」だけだった。
ハンドレッドの使い手を養成する機関である海上学園都市リトルガーデンに入学した如月ハヤト。
彼は様々な仲間たちとともに、ハンドレッドを操り、世界を守る戦いを繰り広げる…。

 

評価点数:35点 ★☆☆☆☆(駄作)

 

※ネタバレを少し含みます

 

※2017/1/21 原作1巻読んだのでレビュー更新しました!

 

2016年に冠たる駄作……

はっきり言ってネタ的なレベルでつまらない。。。

 

何故こんなアニメを作ったのか。
ビジネスする気があってこの作品アニメにしたのか。
本当にこんなアニメがウケると思っているのか。

視聴しながら、多くの疑念が渦巻いてくる。
これはもはや、ある種のミステリーだw

一つ言えることは、私が2016年アニメで視聴した中で、間違いなく最低の作品だった。

 

冒頭2話まで見た段階で、

「これは明らかにクソアニメだ」

という確信を抱きつつも、せっかくなので当サイトにてダメなアニメもレビューしようと思って全話見た。
……見たのだが、視聴に半年以上の歳月を要してしまった(笑)
眠気と嫌気と戦いながらどうにか作品を視聴し終えた自分を、賞賛してやりたい気分である。
(※それでも何カ所か寝落ちあるw)

 

アニメとしての質を云々言うのはムダ

はっきり言って作画も悪ければOPの男の声は「へこれプロ?中学生とかじゃない?」とか思うようなボーカルの細さだが、もはやそんなことはどうでもよろしい。

この作品を展開するのに、豪華なアニメーションやハイレベルなサウンドスタッフを展開できる予算をあてがえないのは自明の理である。
大人の事情というより、合理的な判断の下に製作予算を激減させた作品と言うべきだろう。

 

この作品について不平不満を語るなら、まず集約すべきポイントはたった一つ。

「ストーリー」

についてだろう。

 

より詳細に言えば、その「ストーリー」を構築する「キャラクター」にこそ、全ての根源がある。
キャラクターが駄目過ぎて物語が語れないのだ。
どんなに闊達な冒険譚であっても、どんなに謎に満ちたサスペンスであっても、本作のキャラクターでは面白くなることなどありえないと断言できる。

 

もっとも、キャラクターデザインに関しては、それほど低品質との思わない。
本作に登場するキャラクターたち、その立ち姿はとても可愛らしいと思うし、立ち絵を見るだけなら申し分のない秀作である。

だが、彼らの語る台詞、示す態度、作品を通しての在りようは、すべてにおいて「テンプレート」にさえなりきれていない三流である。

 

各キャラクターの内面を支えるエピソードは、素人が1分で考えたようなクオリティであって上積みがない。
表面的な性格や台詞まわしはどこかで聞いたことがある感満載だ。
せっかくの特殊設定である「ハンドレッド」も、全く物語に寄与しない。

 

……等々、数多の欠点を抱える本作だが、それ以上に各キャラクターのショボさの所以は

「コミュニケーションが存在しない退屈な世界」

にこそあるのだと思う。

 

筋書き通りにあっさり主人公に惚れてしまうヒロインたち、模範どおりで主張のない主人公。
友情も愛情もそこにはなく、単なるご都合主義なあらすじが偏在する。
登場キャラクターたちは自分を主張せず、周囲とぶつかり合うこともしない。
感情を持たない操り人形を如何に感情的に魅せるかが、「劇」の根本的なポイントだと思うが、本作にはシナリオ面でのその努力がうかがい知れないのだ。
声優がそれぞれの声で、孤軍奮闘を繰り返すばかりである。

こんなキャラクターが生きる世界に、魅力などあるはずがない。
子ども向けの紙芝居でも読んでいたほうが、よほど魅力のある物語に巡り会えるはずだ。

 

このストーリーをアニメ化するという判断を下した方々は、はっきり言って処刑レベルだと思うのだが、それでもビジネスが成り立つのだろうか?
本作の商業的な成否が奈辺にあるのかは、気になるところである。

 

何が「悪い」のか、改善点を探してみる

実は本作を「見れるアニメ」に昇華させるための最大のポイントは、あまりにも明確だと思う。
本作が多くの方に「駄作」と分別されるポイントはたった一つで、

 

生徒会長ことクレア・ハーヴェイがショボ過ぎる

 

からではないだろうか。

物語の冒頭を飾る超重要キャラクターであり、ハンドレッドという不思議な力を極め学園の最高位に上り詰めた少女が、ただのテンプレにさえたどり着けないツンデレもどきであり、しかも能力的な魅せ場もない「それなりに強い人」的な扱いに終始してしまった事実が、多くの視聴者を幻滅させた最大の要素だと思う。

もちろん、他に改善点はいくらでもあるのだが、先ずはこの冒頭の

 

クレア・ハーヴェイ戦に魅力が全くない

 

点が本作の駄作感を象徴しまくっていると思う。

単純に、主人公TUEEE設定を見せつけるのではなく、むしろ生徒会長TUEEEE感を満載にすることで相対的に主人公の強さを魅せる演出に終始した方が、物語の魅力を大きく増しただろう。
当然、生徒会長の魅力も増したはずだ。

 

ただし、では具体的にどう描破すればいいのかと言うと、これが難しい。
何故なら、対戦する主人公があのキャラクターではどう考えても魅力的な話にならないからだ。

生徒会長一人では、魅力的なキャラクターは作れない。
キャラクターとは、他者との相関関係の中で魅力を輝かすものだからだ。
やはり、クレアと双璧をなせるレベルのキャラクターを一人作り上げるしかない。

ハードルで考えれば、主人公を魅力的なキャラクターにするよりは、むしろメインヒロインである「エミール・クロスフォード」を研ぎ澄ます方が話が早い。
主人公を単なる媒介とし、最初の試合をエミールVSクレアの知略戦にすれば良い。
同じドラグーンタイプのハンドレッドを持つ者同士という設定も活かして、如何にクレアを主人公の間合いに引き込むかという点にひたすらフォーカスした試合をやればいいのだ。
せっかく連絡機もルール違反ながら持ってるしねw

まあ、本作のストーリーはもしかしたらそれをやろうとしたのかもしれないけど……出来てませんw

 

そして、間合いを制した上でも主人公が歯が立たないぐらいクレアが強ければなお良い。
それが彼女というキャラクターの高潔な魅力につながるし、ハンドレッドという世界の奥深さにもつながる。
そもそも論として、この段階でクレアが主人公に圧勝できなくては、物語に先がないのだ。
そうでなくては、「この学園で学ぶものって一体何なの?」という話になってしまう。それはつまり、「これから先のストーリーって一体何なの?」というのと同義だ。
あくまでもクレアが主人公に圧倒的な差を見せつけた上で、それを主人公が何らかの機転・または気合で勝機を見出すという展開に持って行かないといけない。

実際には、いきなりハンドレッドの真の力的なのが解放されて主人公のTUEEEモードがお目見えになってしまうが、これは最低の展開である。
高い壁は、自身の努力や仲間たちとの絆で乗り越えなければ意味がない。
そしてそれを描くことで、初めて魅力的なキャラクターになることができるのだ。
特殊設定のパワーアップに頼るのは最低である。

 

何だか語っていたら、結局クレア以外の主人公とエミールもそれなりのキャラクター付けが必要だという結論になってしまった。
一人のキャラクターを魅力的に描くためには、複数のキャラクターが総じて魅力的でなければいけないのである。難しいね。

 

凡庸なキャラクターの終始する本作だが、一人でも「良く出来た」キャラクターがおり、かつそのキャラクターがオープニングアクトをつとめれば、本作の見栄えはまるで違ったものになっただろう。

ただ、そんなキャラクターを描けるなら、そもそも他のキャラクターだってまともに描けるというものだろうが……。

 

 

その他、ライバルキャラクターや他ヒロインズについても文句は山のようにあるが、先ず改善できたとしたら、すべきだとしたら、このクレア・ハーヴェイなる生徒会長についてだったろう。

 

2016年視聴作の中ではワースト・ワン

とりあえず、個人的に2016年に見たアニメの中ではワースト・ワンであった。
それでも「最後まで見てみよう!」という意気込みを持てたあたりは、何か魅力があったということなのかもしれないが、或いはそれはこの下らないキャラクターを堂々と推し進める「潔さ」がもたらした清涼感なのかもしれない(笑)

全く改善の可能性を感じないわけでもないので、後一手間あればワンレベル違う作品になったのだろうとも思うのだが……。
ワンレベル違ったとしても「まあ凡作」なので、別に惜しくはないかな?w

 

ちなみに原作小説1巻を読んでみたので、やや蛇足ながら追記!!

元々「どんな原作なんだろ…」と興味はあったのだが、twitterで「いや原作いいよ!」とのコメントを頂いたので、その日のうちに即買い&即読みですw

結論から言うと、内容的にはアニメとほぼ変わらない。
ただ、ポイントであるクレア・ハーヴェイ戦の描写はやはり原作の方が充実している。
そのおかげ(?)で、ラノベという枠に収まるよう物語が絞まっている、という印象だろうか。
ラノベらしい作品なのだろうが、アニメ版ほどに「ダメ」作品という感じはしない。
主人公の視点・感情がわかりやすいので、アニメよりは媒体として主人公に感情移入し易い、というメリットが活きている感じかな~。

 

まあ駄作は駄作なんだけど、この程度のダメアニメは10年前、20年前には星の数ほどあった。
そう考えれば、最近のアニメ業界の平均的な質は上がっている……ような気がしないでもない。
……が、単にそんな駄作は見ようとして力尽きてしまうだけだろうから、やっぱり最近のアニメの質が変わったかどうかはよくわかんないな(笑)


【PR】「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ

アニメを一気見するとき、ひと昔前ではレンタルDVDが当たり前でした。
しかし、それも過去の話。
金額や効率を考えれば、「アニメ見放題動画サービス」の使い勝手が抜群です!

ということで、PR記事!
アニメ見放題サービスの特徴と、多数のサービスの中から「アニメを見る」ことに特化したお勧めをピックアップしてみました。
是非見てみて下さい!

アニメ見放題サービス徹底比較!「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ


本記事が気に入ったら
イイネ!! をお願いします!

Twitter で
The following two tabs change content below.
セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

 - アニメレビュー, バトル, 萌え , , , ,