OPだけじゃない良作感! アニメ版「神様ドォルズ」レビュー!!

   

神様ドォルズ 第1巻 [Blu-ray]

 放映時期  2011年7月~9月
 原作  やまむらはじめ
 公式サイト  http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/kamisama-dolls/

 

故郷である空守村を離れて、東京での一人暮らしをはじめた大学生の枸雅匡平。
同郷であるサークルのマドンナ、日々乃に恋い焦がれた彼は、サークルの飲み会で彼女に告白しようとしていた矢先、謎の惨殺遺体を見つけてしまう。
そこに現れたのは匡平の妹である詩緒と、空守村で監禁されていたはずの阿幾だった……。

 

評価点数:78点 ★★★☆☆(佳作)

 

※ネタバレは含みません

 

OPだけではない完成度!

知名度はそれほど高くない(と思う)アニメで、原作は小学館の漫画である。

本作について、恐らく一番有名なのはOPだろう。
「不完全燃焼なんだろぉぉぉ」という不思議な歌詞に、芸術性を散りばめたような神作画が乗ったオープニングは、楽曲のすばらしさも併せて、明らかにアニメ史に残るレベルの出来栄えである。
ニコニコ動画では当時、本作のOPと演出を他の作品にあてはめたMADが流行した記憶がある。
それほどまでに素晴らしいオープニングであるわけなのだが……。

 

そのOPの高揚感にそぐわぬ魅力を、本編も備えていると思う。

 

作品としての知名度が高くないのは、およそ「コレ」という明確な強さがないせいだろう。
物語に奇想天外な仕掛けがあるわけでもなく、強烈な個性を持ったキャラクターがいるわけでもない。
世界感は比較的独自性が高いが、一方で地味であり、明確な強みというわけでもない。

だが本作は、真面目に作り込まれたであろう故の高い完成度と、地味ながらも明確な魅力を持ったキャラクターの強さを感じさせてくれる良作であると思う。

 

男キャラクターの魅力に見える良作感

主人公である匡平と、そのライバルキャラクターであるアキとともに、「渋い」魅力がある。
これは非常に重要な要素だ。

男キャラクターに魅力のないアニメは間違いなく駄作

だと個人的には思っているが、本作はその点において間違いなく水準以上だ。

 

ぶっちゃけ、作品冒頭での匡平(主人公)の様子を見たときは、「嗚呼、最近のダメダメうじうじ主人公かな、マジ失敗したわー」と思った。

だが、その評価はすぐに一変する。
彼は目立ってカッコいい主人公というほどでもないが、いわゆるダメ男ではない。
有事の際の「頼れる感」がその根源にあるのだろうが、「都会の東京ではダメ男だが、田舎の空守村では頼れるヒーロー」と言った演出が散見される。
この2面性がとても良い味を出しているのだ。
高いレベルの作画に支えられながら、「今と昔」をさりげなく対比させてくれるこの匡平のありようは、まるで青春文学のような独特の味わいを本作にもたらしてくれる。

この「青春文学」感を壊さない程度に繰り広げられるファンタジーが、本作の魅力の根底だと思う。
カカシという謎の人形を操って戦うバトルファンタジーは、はっきり言って地味だ。
ただ、すべての物語が「故郷の村」に集約する箱庭感故か、本作のファンタジー臭は薄い。
それは本作の欠点ともいえるが、同時に匡平ら主人公の魅力にぴったりはまる、本作の鉾だともいえる。

 

ラストは不完全燃焼なんだろ?

いかんせん、登場人物が「村の関係者」に集約するうえ、関係者が本気で殺し合ってるとかそういうわけでもないので、物語の硬度が薄い。
これが本作における最大の欠点だろう。

この硬度の薄さを利用して、前述の「青春文学」感を漂わせてくれているうちは良かった。

だが、物語がラストへ向かうにつれ、どうしてもこの硬度の不足が目立ってくる。

腐ってもバトルアニメであるわけで、ラストバトルに向けてお話を盛り上げていく必要があるのだが、それがイマイチ。
特にラスボス格のまひるがしょせん「痴話喧嘩の相手」でしかないので、高揚感もへったくれもないというのが本音だろう。(原作的には別にラストバトルではないので、仕方ないといえばそう)

この展開で言うなら、ラスボスを務めれそうな人物はアキしかいなかったはずなのだが、彼の扱いは中盤以降いまいちピンと来ない。
というより、恐らく本作において「もっともカッコよくなる予定だったキャラ」であるアキがいまいち中盤以降に目立たなかったのが、ラストの高揚感を失った原因なのではないだろうか。

 

伏線を盛り込みまくった序盤は面白かったが、明らかになっていく伏線が期待未満だったために後半の盛り上がりが薄いというのが、正直な印象かもしれない。

 

ていうかそもそも論とすれば、あまりにも「続きは原作でね♪」感の強い終わり方だったと思われマス……。

 

神OPの演出とともに堪能せよ!

物語が進行するにつれて、それまでOPでシルエットしか登場していなかったキャラクターの姿が続々と明らかになっていく。
この演出は地味ながらも「効果はバツグンだ」で、特に全員出そろった後のサビ部分の高揚感があまりにもヤヴァイ。
物語とともに、名物であるOPも是非ご堪能頂ければと思う。

ちなみに私はこの作品、DVDプレイヤーとともに2泊3日の温泉旅行に持っていって、旅館に引きこもって「視聴→温泉→視聴→温泉→視聴…」の無限ループで全話一気見した想い出の作品ですw


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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