異世界モノの良さを最大限に引き出した良作ラノベアニメ 「ノーゲーム・ノーライフ」 レビュー

   

 放映時期   2014年4月~6月
 原作   榎宮祐
 公式HP  http://ngnl.jp/

あらすじ
ニートでヒキコモリだがネット上では「  」(くうはく)の名で無敗を誇る天才ゲーマー兄妹がいた。
彼らの名前は空(そら)と白(しろ)。空と白の前に、ある日“神”を名乗る少年・テトが現れる。
テトはリアルをクソゲーと呼ぶ空と白の二人を異世界へと召喚してしまう。
そこは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる世界だったー

 

評価点数:85点 ★★★★☆(良作)

 

 

「異世界召喚」というジャンルの「良さ」を最大限使った作品

このアニメ、原作はライトノベルで、ジャンルは最近流行りの異世界召喚モノだ。

最強の天才ゲーマーとして引きこもり生活を送っていた兄妹が、ある日”全てがゲームで決まる”という異世界に召喚されるというもの。

異世界召喚系にありがちな展開の一つとしては、転生の際に何か特殊な能力を授かり、その能力で無双するというのがある。
しかし、今作品ではそうした展開にはならない。
むしろ、その逆だ。

主人公たちは魔法も能力も持たないただの一般人。
そんな彼らと敵対する相手は、魔法や特殊能力を持つ異世界の住民たちだ。
何も考えずに戦っては、逆に敵側が能力で無双してしまう。

だから、主人公たちは真正面からぶつかっては決して勝てない相手に、知恵と度胸で出し抜いて勝っていく。
この勝利への過程がお見事としか言えない展開であり、能力も持たない主人公たちが伏線を貼りながら知恵と心理戦で相手を出し抜いて勝利していく様を見るのは非常に快感だ。

 

さらに、こうした熱いバトルが行われるゲームの「ルール」も面白い。
魔法がある「異世界」要素を活かしたゲームとなっているのだ。

行われるゲームの基本は、我々にお馴染みな単純なゲームが基になっている。
チェス、しりとり、オセロ、サバイバルゲーム。

しかし、そこに魔法という要素が絡んでくることによって独自のルールが発生する。
意志を持った駒を使ったチェス。
自己の記憶と存在を代償にして行うオセロ。
魔法と能力でド派手になったサバイバルゲーム。

基本がシンプルでわかりやすいゲームだからこそ、魔法による追加ルールで一気に面白くなる。

 

数あるゲームで一番面白かったのは第六話の「具象化しりとり」だ。

これは仮想空間の中で行われるしりとりだ。
基本的なルールは通常のしりとりと一緒であるが、ある特殊なルールがある。
「回答したものがその場にあれば消える。無ければ現れる」というルールだ。
(例:「椅子」といえば椅子があれば消え、無ければ現れる)

このルールを使い、「神殺し」の異名を持つ上位種族の天使と戦う。
この一風変わったしりとりでどうやって魔法も何も使えない人間が戦うのか。

全話を通してゲーム中の展開は素晴らしかったが、この話は特に惚れ惚れするような展開の良さだ。
ぜひこのゲームだけでも見てほしい。

 

どっちの意味でもラノベらしいキャラ達

この作品のキャラ達は皆良くも悪くも「ラノベらしい」キャラ達だ。

主人公たちは引きこもりニートらしく、ネット用語は使いまくるし、美少女には目がない。
だが、ゲームに関しては絶対的な自信を持っており、威風堂々と戦うその姿は素直にカッコいい。
最初の引きこもりニート臭い描写で萎える部分もあるが、軽口を言い続ける姿はTHE・ラノベ主人公といった感じで趣がある。

ヒロインたちも、アホの娘、ツンデレ、変態鬼畜天使と個性豊かなキャラとなっている。
まさに「個性でぶん殴る」ようなラノベらしいキャラ付けをされているヒロインたちの言動に引いてしまうこともあるが、それ以上に楽しむ事ができる描写だ。
正直ヒロインが全キャラ「萌え」よりも「ギャグ」に偏ってしまっているのは残念だが、ここまで偏っていると潔く感じれて非常に気持ちいい。

登場人物たちのドラマよりも、ゲームの展開に焦点を当てているのがこの作品の特徴だ。
それゆえ、これくらいのラノベっぽさを持ったキャラ作りがピタリと当てはまっていた。
キャラの描写に時間を取らず、しかしハッキリとどういうキャラなのか視聴者に伝える。
そして余った尺をゲームの描写に与える。

「ラノベっぽさ」は批判として扱われることが多いが、今作品至ってはその「ラノベっぽさ」を持ったキャラ作りが作品の目的に沿っており、非常に有効に働いている。

もちろん、可愛くて守ってやりたくなるようなヒロインや、登場人物たちの信念がぶつかり合う熱いドラマもあれば最高だったが…
そこに関してはまだまだラノベの枠を超えられていないように感じられた。

 

ゲームを盛り上げるアニメの力

今作品の制作は大手のマッドハウスだ。
大手らしい、安心感のある作画と演出で作品を盛り上げている。

まず、異世界のファンタジー描写が素晴らしい。

主人公たちが異世界に転生すると、彼らが暮らしていたディスプレイの明かりしかない暗い部屋から、ガラッとアニメの色彩が変わる。
登場人物たちはもちろん、世界全体が華やかになり、ワクワク感を感じさせてくれる。
何も言わずとも、この世界には魔法の世界ということを示す描写力は流石の仕事だ。

 

更に、ゲームの描写ではベテラン作画陣による作画により、しっかりと作品の魅力を作り出している。
地味になりがちなゲームの描写を、ラノベアニメらしい、ド派手な演出と動きで盛り上がりどころを作り、視聴者を飽きさせない。
六話の「具象化しりとり」も素晴らしかったが、最終話付近のテレビゲームの内容も素晴らしかった。
あのテンポの良さと作画がなければ、ゲームがあそこまで盛り上がることはなかっただろう。

 

誰にでもオススメ出来る良作ラノベアニメ

作画、脚本、演出、キャラ、どれも平均点以上の素晴らしいラノベアニメだった。

少し変わった作風ではあるが、個性的なキャラと厨二すぎる設定のファンタジー世界で暴れまわる主人公たちを見ていると、これぞ「ラノベアニメ」の醍醐味よ、と感じさせてくれる作品だ。

ラノベアニメだからといって嫌悪感を抱かず、いろんな人に見てほしい良作だったと言えるだろう。

 


【PR】「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ

アニメを一気見するとき、ひと昔前ではレンタルDVDが当たり前でした。
しかし、それも過去の話。
金額や効率を考えれば、「アニメ見放題動画サービス」の使い勝手が抜群です!

ということで、PR記事!
アニメ見放題サービスの特徴と、多数のサービスの中から「アニメを見る」ことに特化したお勧めをピックアップしてみました。
是非見てみて下さい!

アニメ見放題サービス徹底比較!「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ


本記事が気に入ったら
イイネ!! をお願いします!

Twitter で
The following two tabs change content below.
ビッテンk

ビッテンk

熱いアニメが大好きな暇人。小池和夫じゃないけど、キャラクターを重視してアニメを見ることが多い。好きなキャラができれば多少の粗は見逃してしまう。飽きっぽいので途中で切ってしまうアニメが多いのが欠点。

 - アニメレビュー, バトル , , , , , ,