既視感を感じてしまうのが非常に惜しい作品 アニメ 「結城友奈は勇者である」 レビュー

      2017/04/01

 放映時期 2014年10月~12月
 原作  なし
公式HP  http://yuyuyu.tv/news/

あらすじ
結城友奈は讃州中学校に通う中学2年生。自らが所属する部活の「勇者部」で、4人の部員と共にで人々の役に立つため、さまざまな活動に励む毎日を送っていた。
しかしそんな平穏な日常は、端末から突如発せられたアラームとともに終わりを告げる。
神樹が作る結界「樹海」の中で、風から勇者部設立の真実と神樹に迫る危機を聞いた友奈たちは、神樹を、そして人類を守るため、神樹の勇者として未知なる敵バーテックスに立ち向かう。

 

評価点数:72点 ★★★☆☆ (佳作)

 

優秀な導入、キャラクター描写。しかしデジャブが…

第一話の冒頭では、勇者部という部活動に励む4人の女の子の平和な様子が描写される。
カワイイ女の子たちの日常描写、しかし、それはAパートまでだ。

Bパートに入ると、勇者部の本当の目的、彼女らの使命が明かされる。
それは、人類を守るため、勇者として未知なる敵「バーテックス」を倒すことだ。

 

このバーテックスとの戦闘は幻想的な異空間で行われる。
そしてバーテックス自体のデザインも普通のクリーチャーと違い、かなり独特なデザインになっている。

独特なデザインの敵、異空間で戦う少女たち、平和な日常が一転してシリアスな雰囲気に。

このあたりの設定から、どうしてもデジャブを感じてしまった。
似たような設定で「魔法少女まどか☆マギカ」という有名な作品があるだけにこのデジャブ感が引っかかり、あまりこの作品には期待していなかった。

しかし、この第一話の導入は素晴らしく、テンポ良く描かれる日常シーン、カッコイイ戦闘シーンで一気に作品の世界に引き込まれる。

その後も、一話で尻切れトンボになることなく、二話以降も安定した面白さで進んでいく。

特に秀逸なのが日常パートだ。
この日常パートでしっかりと各々のキャラの特徴、可愛さをしっかりと描写している。
日常アニメとして1クール続けても問題無いくらい、この日常パートでキャラに愛着が持てる。

日常パートと言っても、ただキャラを可愛く描いているだけではなく、後のシリアス展開のためにしっかりとキャラを掘り下げている。
どういった過去を持っているのか、どういうコンプレックスを持っているのか、それを仲間たちとどうやって協力して解決していくのか。

そういった丁寧なキャラの描写は非常に好感が持てたし、見ていくうちに主要キャラは皆好きになれた。

 

また、このアニメの優れている点は、物語の描写する範囲を非常に狭めたことだろう。

一応、主人公たちの活躍には、世界の命運がかかっている。
だが、物語に大人はほとんど登場しないし、彼女たち以外の同年代のキャラもほとんど描写されない。
あくまで勇者部の少女たちのドラマに焦点を当てている。

今作品のような「セカイ系」に多いのが、多数の登場人物を出したり、壮大な物語にしすぎてキャラに感情移入出来なくなったりといった失敗が多いのだが、今作品は描写する範囲を思いっきり狭くすることでこれを回避している。

デジャブを感じながらも、しっかりと描かれた物語にグイグイ引き込まれていったが…

 

丁寧な描写、それが仇に…

この作品の日常描写は本当に丁寧だ。
しかし、中盤ではその丁寧さが逆に仇になっている。

しっかりとキャラクターを掘り下げる中で、中盤から明らかに「フラグ」な描写が増えてくる。
第一話からまどマギのようなシリアスに入る臭いをプンプンさせている中で、こうした描写を入れると、作品の展開がかなり予想できてしまう。

そしてこの作品は予想通りの展開を迎える。
キャラの描写はしっかり出来ているし、声優の演技も良い。
全く感動しないといえば嘘になる。

しかし、それ以上にやっぱそうなるかーという感情が強かった。

 

最後は「ご都合展開」と言われてもしょうがない

デジャブ通り、この作品は少女たちが悲惨な目にあっていく。
そういう展開になると、最後の落とし所が非常に難しい。

すぐに解決出来るような簡単な状況ならば、主人公たちを絶望的な状況にすることが出来ない。
そうでなければ、普段の日常パートとのギャップ感が最大の売りであるこういった作品では魅力が大きく減ってしまう。

だが、あまりにも絶望的だと、視聴者が納得の行く展開でハッピーエンドに持っていくのは難しい。
不幸なままバッドエンドに持っていくのもいいが、かなり上手く意味を持たせないと、ただの逃げにしか見えない。

この作品は、確かに綺麗に終わらせた。
主人公たちの問題はひとまず解決されている。
見せかけでは、確かにハッピーエンドだ。
しかし、その展開、解決する理由は全くもって不明だ。

なんか気づいたら解決されました、といった内容では視聴者は納得できない。
2期で説明されるようだが、1期だけではモヤモヤしてしまうこと間違いない内容になっている。

序盤、中盤まで丁寧に描写されていただけに、この最後の雑な展開は非常に残念だった。

 

ダメなところは多いが、面白くないわけではない。

前述したとおりデジャブ感と丁寧すぎるフラグ描写から、展開が予測出来てしまったり、雑なハッピーエンドといった欠点が多いが、見ていて全く面白くないわけではない。

各エピソードや、キャラの描写は非常に優秀だ。
にぼっしーという熱血ツンデレキャラが自分のどストライクだったキャラを始め、出て来るキャラはみんな好きになれたし、声優の演技も非常に良かった。

見ているときはそれなりに面白い。
だが、見終わったときに強烈な印象は残らない。
ある意味一番悲しい印象かもしれないが…

2期は見る予定なので、ぜひとも2期で挽回して佳作から名作にランクアップしてほしい。


【PR】「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ

アニメを一気見するとき、ひと昔前ではレンタルDVDが当たり前でした。
しかし、それも過去の話。
金額や効率を考えれば、「アニメ見放題動画サービス」の使い勝手が抜群です!

ということで、PR記事!
アニメ見放題サービスの特徴と、多数のサービスの中から「アニメを見る」ことに特化したお勧めをピックアップしてみました。
是非見てみて下さい!

アニメ見放題サービス徹底比較!「円盤はお布施、実用は動画サイト」のすゝめ


本記事が気に入ったら
イイネ!! をお願いします!

Twitter で
The following two tabs change content below.
ビッテンk

ビッテンk

熱いアニメが大好きな暇人。小池和夫じゃないけど、キャラクターを重視してアニメを見ることが多い。好きなキャラができれば多少の粗は見逃してしまう。飽きっぽいので途中で切ってしまうアニメが多いのが欠点。

 - アニメレビュー, ドラマ , , , , ,