後半の適当さナンダコレ? アニメ「ゼロから始める魔法の書」レビュー!

   

ゼロから始める魔法の書 Blu-ray BOX1

 放映時期 2017年4月~2017年6月
 原作 虎走かける
 公式サイト http://zeronosyo.com/

 

「獣堕ち」と呼ばれる半獣人の姿をしている主人公。
傭兵を生業とする彼はその日、魔女に追われていた。「獣堕ち」の首は魔術の供物として魔女に珍重されているのだ。
だが彼は、ゼロという別の魔女によって助けられる。
いつの間にか魔女たちが覚えた「魔法」という力、これを作り上げた人物だという彼女は、その魔法の原典である書を探して旅をしているというが……。

 

評価点数:68点 ★★☆☆☆(凡作)

 

※ネタバレを含みません

 

作風は伝統的ファンタジー

見始めて一番に感じるのは、懐かしい正統派ファンタジーの香りである。

とにかくこの作品には、媚びた要素がない。
時代の流れも、技術の進歩も、巷の流行りもこの作品にはまるで重要ではないかの如く、泰然とした伝統的ファンタジーを展開してくれている。
雰囲気としては、どちらかと言えば「スレイヤーズ」よりは「精霊の守り人」とか「天空の城ラピュタ」とかに近いという感じだろうか。(あくまでイメージね)
恐らく主人公の設定がその最大の理由だろうが、とにかくこの「媚びないファンタジー」感は、非常に好印象だった。

完成されまくった大人なファンタジー感故に、「これからはじまる大冒険」的な要素は薄い。
主人公が半獣人であるがゆえに、ヒロインのロリっ子とのイチャラブ期待感も薄い。
でも、それがどうした。
我々が楽しむのは、高度に完成された純然たるファンタジーだ。

……と思っていたし、事実序盤はそう楽しめるのだが。

 

明らかに話を崩した後半

はっきり言えば、後半の物語展開はイミフである。

そもそも本作は、「何が重要なのか」を視聴者に意識させる手法に乏しい。
そのため、展開がすべて唐突で突拍子もないものに思えるのだ。
伏線の解消もやや強引で、視聴完了後でも、いくつかの要素が未だに「?」で残っているが、改めて見返すほどに面白い展開でもない。

「話にケリをつけようと強引に物語を作った」感がありありである。

 

ただ、この違和感は序盤から散見された問題だ。
何というか、「説明が致命的に下手」なのである。
このプロットは誰も精査を入れていないのではないかというレベル(面白さのレベルではなく)で、必要な情報が視聴者に出せていない……もしくは、印象付けが弱いのだ。

 

凄まじく重いテーマを持ちながら…

個人的に残念だったのが、扱っているテーマを描き切れていない点だ。

本作が取り扱っているのは、「魔女と人間の抗争」という凄まじく重たいテーマである。
しかしながら、そのテーマの重量感と物語の重たさは全くリンクしない。
つまらないわけでは決してないのだが、視聴者の意識的には「ふーん」の次元ではないだろうか。

 

これは何故かというと、魔女側としての「逼迫感」のようなものが、物語を通して一切描写されていないからだと思う。
優しい魔女と温かい時間、それが奪われる悲しい齟齬の物語が、本編には決定的に不足している。
本来その役割を果たすのが序盤に挿入される「ソーレナ」のお話だったと思うが、事実として淡々と描写されるのみで終わってしまい、視聴者に対して「魔女への同情」を植え付けるに至らない。
これが本作が良作たりえない決定的な要素だと思う。

このテーマを扱うのならば、それは「人間の醜さと美しさ」を両極として描かねばならないと思うわけだが、本作はその域には達していない。
出来栄えが目だって悪いとは言わないが、あくまでも一般的なアニメーション作品のうちに終始し、傑作・良作といった看板を引き出すには能わないだろう。

 

世界観は素晴らしいし、名作たりえる土台もあった。
しかし、その素晴らしい土壌を物語が生かし切れていない点が、何とも惜しい作品である。

ただし、原作への興味付けと考えればアリかもしれないw
私も原作読みたくなったよw

 


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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