変態の中だからこそ輝く、”普通”の女子の可愛さ アニメ 「変ゼミ」 レビュー

      2018/05/28

 放映時期  2011年4月~7月
 原作  TAGRO
 公式サイト  http://gentei.kodansha.co.jp/hensemi/

あらすじ
いたって普通の少女・松隆奈々子は、イケメン大学生、武蔵小麦に一目惚れをし、彼の所属する「変態生理ゼミナール」―――通称「変ゼミ」に入ってしまう。
そこには恋の相手である小麦をはじめ、様々な変態行為を研究する癖のあるメンバーが揃っていた。

評価点数:70点 ★★★☆☆ (佳作)

 

とんでもなく変態

この作品に出てくる登場人物は、殆どがとんどでもない変態である。

ドM、ドS、NTR好き、そういったメジャーな変態属性を始め、一言では言えないような複雑な性癖や趣向を持った人物が集まっているのが、主人公が所属する「変態生理ゼミナール」である。

 

この時点で分かるだろうが、今作品で下ネタがNGな人はまず無理だ。
嫌悪感を示す過激なネタも多い。

ただ、今作品はただの下ネタアニメではない。

下ネタアニメだからこそ描ける、普通な女の子の可愛さと、思ったよりも深い心理描写。
そして何より、「下ネタ」という安易な単語では片付けられない様々な人間の欲望をこの作品は描写している。

 

普通の女の子の可愛さ

今作品で個人的に一番魅力に感じたのは、主人公である松隆の可愛さである。

変態だらけの登場人物の中で、主人公である彼女だけは、ごく普通の女子大学生である。
なぜ、ただの女子大学生である彼女が凄まじくカワイイのか。

それは、周りに変態しかいないからである。

 

なんだか哲学的な問答になってしまったが、実際そうなんだろうと思う。

周りのキャラに、美少女は多いが、性格的な(生理的な)意味で、キツイ人物が多い。
5分に一回はドギツイ変態ネタが出てくる本作品において、普通の女の子である彼女のリアクションは一種の清涼剤として機能している。

 

また、彼女の存在は、作品にもメリハリを与えている。
基本的には、ギャグ作品というのは、ボケとツッコミがセットになって成立する。

昨今はちょぼらうにょぽみや大川ぶくぶなど、ツッコミすら存在しないカオスギャグ漫画もあるが、ああした作品は独特なセンスの基に成り立つ異色の作品であり、古来よりギャグ漫画のツッコミは存在してきた。

今作品では基本的にそのツッコミを主人公が引き受けており、彼女が存在することで、並み居る変態キャラ達にツッコミをいれることができるし、ギャグとしてキレがでる。

 

恋する乙女の魅力

恋する乙女はカワイイ。

よく聞く言葉であるが、今作品はそれをハッキリと実感できる。
主人公である松隆は、変ゼミに所属するコムギ先輩に恋している。

このコムギ先輩もやはり変態である。
しかし、単純に顔がカッコイイという理由で、コムギ先輩の変態行為を容認してしまい、恋し続けてしまう。

コムギ先輩の変態行動の一挙一動に、顔を赤面しながら、でも好きだから目を離すことが出来ず、チラチラと見てしまう。

そんな様子が非常に愛おしくて可愛らしい。

女の子の赤面というのは、どんな表情よりも萌える表情だと思うのである…

 

ギリギリのフェティシズム

本作品の登場人物の殆どが変態だ。
よって下ネタは多い。
しかし、本作品には裸を見せるだけのような、低レベルの下ネタは存在しない。
独特の性癖や、見せないエロス、シュチュエーションによるエロさなど、一言で下ネタというにはあまりにも複雑な話だ。

こういった、単純な下ネタだけではない、変態ネタが盛りだくさんだ。
汗の匂いの話。
耳垢の話。
乳首の色について、etc...

これらは、他のアニメには描かれないこの作品ならではの特徴だろう。

フェチシズム、いやそれすら超えた変態描写の数々は、自分にとって非常に魅力的であった。

 

ただし、悪い意味で過激すぎる下ネタも多数存在する。
本当に汚いネタだ。

排泄物系のネタもあるし、生理ネタもある。
そうした生々しい、グロテスクな話に抵抗感を持ってしまうと、かなりキツイ作品になるだろう。

単純にネタとして笑うことも出来ないくらい、エグいネタもあるので、視聴には注意が必要だ。

 

急に難しくなる内容

今作品には、心理学的な内容が存在している。

具体的には、二重人格や共依存の関係などについて、心理学的に話を掘り下げようとしている部分がある。

 

そうしたエピソードを担当するのは、主人公以外のサブキャラなのだが、彼らの今までの変態行為を散々みせられた後で、基本的には嫌悪感に近いものを抱いているので感情移入するのが難しい。

また、今までの下ネタによるギャグ路線から唐突にこうした真面目モードに切り替わるので、そのギャップについていくのが難しい。

小難しい理屈とドラマが好きな人なら良いかもしれないが、自分はギャグをもっと多く見たかったので、正直言うと余分に感じてしまった。

 

1話の時間が15分と他のアニメに比べて短い時間だったので、感情移入ができずシリアスな内容にしては駆け足気味に感じられてしまったのかもしれない。

長いスパンで書かれていればもう少し良い結果になったかもしれないだけに、残念である。

 

”普通”って素晴らしい…

本作品を通して一番思ったのが、

普通の女の子が一番可愛い。

これに尽きる。

並み居る変態キャラのおかげで、主人公の可愛さが際立っただけかもしれないが、普通の女子大生の可愛さを完璧に描写したのは素晴らしかった。
特別なキャラ付けがない分、非常に難しかったと思う。

女の子の赤面が大好きな自分としては、大量にそれを摂取できたのは非常に良かった。

 

主人公が良いキャラすぎた分、主人公が登場しない話は微妙に感じてしまった。
他のサブキャラに魅力を感じられなかったのは残念である。

 

総じて言うならば、人にオススメし辛い作品であるのは間違いない。
出てくる下ネタは、最早下ネタのレベルを越えているからだ。

しかし、それを容認することができれば、このアニメでしか描かけないフェチ描写、最高に可愛い主人公。
それらを堪能することができる。

欠点は多いものの、作品自体の色を出した、良いアニメであったとは思う。

 


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ビッテンk

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熱いアニメが大好きな暇人。小池和夫じゃないけど、キャラクターを重視してアニメを見ることが多い。好きなキャラができれば多少の粗は見逃してしまう。飽きっぽいので途中で切ってしまうアニメが多いのが欠点。

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