初代リメイク記念に「うたわれるもの」 アニメ版も含めてシリーズ全作品を評価してみた
今回はアニメ単体作品のレビューではなく、番外編として、ゲーム「うたわれるもの」シリーズ全作品をレビューしてみたいと思います。
アニメレビューブログなので、勿論アニメ版のレビューもします!
先日、シリーズ1作目となる「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」がps4/vita版でリメイクされ、発売されました。
これをきっかけにシリーズに興味を持った人もいるでしょうし、今回の記事では、ゲーム(原作)の簡単なレビューと、リメイクによる違い、アニメverの違いや評価をまとめたいと思います。
発売したばかりの初代の最新リメイクも、どのような変更点があるかもまとめました。
シリーズファンで気になった人も是非見てください。
目次
うたわれるもの 散りゆく者への子守唄(初代)
シリーズ1作目となるのがこの作品。
初出はWin98 版のPCアダルトゲーム。
俗に言うエロゲーです。
ただ、エロがメインではありません。
ケモミミ女子が出てくるゆるそうな雰囲気に似合わず、多くのキャラが死ぬ、シリアスなゲームでもあります。
記憶をなくした仮面の男、ハクオロが、戦乱に巻き込まれていく大河ドラマが今作品の一番の魅力です。
特に、小さな村から革命を起こし、小国ではあるがトゥスクルという国の王となり、他の大国と戦争していく、というまさしく大河なあらすじにワクワクせざる得ません。
また、主人公のハクオロを始め、男にも魅力的なキャラが多いのがこのゲームの良いところ!
策士なハクオロ、熱血漢なオボロ、クールなベナウィ、戦闘狂のクロウ。
などなど、魅力的な男キャラが盛りだくさん。
もちろん、ヒロインの女の子も可愛いのでご安心を。
世界観もしっかりと作り込まれており、非常に質の高いゲームです。
戦闘はシュミレーションRPGで行われます。
これが意外に面白い。
完成度が高く、初心者から経験者まで幅広い人が楽しめます。
現在、3度(!)もリメイクされ、リメイクされた作品には「散りゆく者への子守唄」という副題がついています。
まずはこの3つのリメイクと、アニメ版をレビュー。
PC版
PC版はかなり昔の作品なので、現在プレイはほぼ不可能でしょう。
ボイスはなし。
基本的にはシナリオなどは変わりありません。
エロゲーだけあって、エロシーンはあります。
ただ、製作者側もこのゲームの魅力はエロシーンではないと分かっていたもよう。
あっさりと終わります。
中には、わずか数クリックでエロシーンが終わるため、主人公に「早漏皇」なんてあだ名がファンの間でがつけられたれりも…
絵柄も古いので、エロシーン目当てにこのゲームを今買ってもしょうがないでしょう。
大人しくリメイク版を買いましょう。
psp/ps2版
現在、一番安価でオススメできるのが、psp版です。
ゲームアーカイブスでps3、psvitaなら1000円ちょいで購入できるかと。
pc版と違い、こちらは豪華声優陣によるフルボイス、素晴らしいOPアニメーション付きです。
もちろんエロシーンはありません。
このOPが個人的にすごい好き。
物語の進みに合わせてOPの内容も変わるので、初見の人は何度も見てみてください。
初めて見たいけど、お金がない…という人にはこれが一番オススメ。
戦闘シーンはpc版と同じドットのグラフィックによるシュミレーションですが、元々完成度が高いので問題なし。
むしろこっちのほうが味があって私は好きです。
ps2版も出てますが、psp版と大きな相違はありません。
ps4/vita版
先月発売されたのがこちら。
大きく変わったのは戦闘シーン。
ドットだったのが、フルCGに変わってます……
微妙ですね、はい。
戦闘システムが2作目以降のものになっており、奥深さは増してます。
が、シュミレーションゲームやりたいなら他にもディスガイアとか選択肢は一杯あるわけで…
音楽もリアレンジされたり、画質もリファインされたりしてますが、やっぱり忠実な移植という域からはでません。
一番期待していたのは新規OPアニメーションだったのですが、これも変更なし。
正直、プレイ済みの方が買う価値はあまりないかと…
一応、DLCで続編のキャラも戦闘パートで使えるらしいですが、これもビミョー…
新規立ち絵とかあったら迷わず絶対買ったのに…
と思います。
ただ、値段も手頃ですし、大画面でやりたい、最新機種で遊びたいという方にはこちらが良いでしょう。
パッケージも可愛いし。
アニメ版 うたわれるもの 散りゆく者への子守唄
初代は、2006年にアニメ化されております。(もう12年前…)
基本的には原作に忠実です。
が、放送コードの存在のせいか分かりませんが、一部変更点があります(エロの方ではなく)
例えば、ヒロインであるエルルゥの幼馴染であり、悪代官であったヌワンギの最期。
アニメ版では放心状態となり行方不明になって終了。
一方、ゲーム版ではヒロインのために動こうと国に向かおうとした際に、野盗になった敗残兵に殺される。
アニメ版の方が若干マイルドになっている点が多いかもしれません。
が、原作が名作なだけに、今作品もしっかりとした質を持っています。
具体的なレビューはこちら。
絵柄が古いのが今アニメとしては見るには欠点となるかと…
偽りの仮面(2作目)
シリーズ2作目。
ハードはps4/vita。
ただ主人公はハクオロではなく、ハクという人物。
前半は戦争に巻き込まれる大河ドラマ、
というわけではなく、なんやかんやあって国のお助け団のリーダーとなったハクが、悪を倒し弱きを救う話。
平和なムードでテンポも早くないので、最初はつまらないかも。
ただ、これは後半への布石。
ここで好きになったキャラ達が、描き出すドラマは圧巻。
特に、前作以上に男キャラ同士のドラマが熱い。
ぜひ、1作目をプレイしてて今作品を完走してない方は最後までプレイしてほしい。
欠点としては、続編ありきな作りのこと。
めっちゃ良いとこで終わります。
現在は続編も販売されているので安心できますが。
前作と一見話は繋がってないように見えて、ガッツリ繋がってるので、キチンとナンバリング通りプレイするのをオススメします。
アニメ版
初代のアニメ版と違い、こちらはあまり高い評価はできません。
原作ですらテンポが遅いと感じるシーンを、忠実にアニメ化しているため、かなりグダります。
また、アニメオリジナルの改変を後半が増えてきていますが、これが明らかな改悪。
作画の質も高くなく、正直アニメから入るのはオススメしません。
OPは良かったので、そこだけでしょうか、評価できるのは…
詳しいレビューはこちらで。
二人の白皇
シリーズ最終作。
話的には完全に「偽りの仮面」の続き。
前作とは違い、序盤から完全に戦争モード。
中盤までは前作の面白さを完全に維持していたのですが、終盤は少し残念な展開が…
前作が残してくれた面白さの要素を、非常に勿体無い使い方をしてしまったと感じました。
ただ、駄作というわけではなく、シリーズの最終作としてキッチリと合格点は出しています。
綺麗にシリーズは終わらせているとは思います。
「二人の白皇」について、徹底的にレビューした記事はこちら ※ネタバレ有り
以上、うたわれるものを全シリーズレビューしてみました。
アニメ版だとやはり
初代>>>2作目
という感じですね。
ただ、初代にしても昔の作品なので、今からうたわれるものシリーズに入るのなら、リメイク版をオススメします。
psp版だと値段も手頃なので一番オススメですね。
vitaがあればですが。
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