熱くなれない戦闘シーン 「SSSS. GRIDMAN」 レビュー!

   

放送時期 2018年秋アニメ
原作 電光超人グリッドマン(特撮作品)
公式サイト https://gridman.net/

あらすじ
ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。
そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。
グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。
グリットマンとして、怪獣と戦う物語が始まった。

 

評価点数:52点 ★★☆☆☆

 

話題作だから期待したが…

ヒロインの太ももの絶妙な太さで、一部界隈で軽くバズッたアニメ。
自分もその界隈の住民であり、そこで初めてこのアニメを知った。

すると、昔の特撮作品のリメイク、TRIGGER制作の高クオリティな作画、オオイシマサヨシが歌うOPと、期待できそうな内容が盛りだくさんだった。

実際、1度バズった後でも、そのクオリティの高さから話題になり続けていた。
だから、自分もこの作品には高い期待を持っていた。

 

が。
視聴した結果、感想としては残念なアニメだったと言わざる得ない。

TRIGGERの作品は尻切れトンボな作品が多くなりがちだが、今作品は尻切れどころか、序盤から引き込まれることなく、ダラダラとした作品だった。
決して作画が悪いわけでもない。
壊滅的な脚本なわけでもない。
演出が異常なわけでもない。

だが、面白くない。
なぜなのだろうか。

 

キャラデザは相変わらず最高

ダメ出しに入る前に、まずは褒めておこう。

今作品で最も優れていたのは、キャラデザであった。
これが一番というのも悲しいアニメであるが…

個人的にTRIGGERのキャラデザが好きというのもあるが、今作品は特に優秀なキャラデザといえるだろう。
女の子は可愛いし、男はカッコいい。
特に、ソウルキャリバーなどのサブキャラのデザインが大好きだ。

キャラでけでなく、グリッドマンの勇者ロボをスタイリッシュな感じにしたデザインも素晴らしい。
特撮のリメイクということで、デザインを現代風に落とし込むのはかなり難しかったと予想するが、それを違和感ない感じで仕上げているのはさすがである。

 

キャラデザインだけでなく、動きもしっかりとしている。
キャラも動くときはよく動くし、CGの怪獣やグリッドマンの戦闘シーンも、想像以上に良かった。
ヴィジュアルだけなら、いいアニメといえる。

 

そして話題のメインヒロインの可愛さは強力だ。
キャラデザだけでなく、キャラとして、リアルJK感がすさまじい。
ケバ過ぎず、清楚すぎず、非現実的すぎず。

独特な魅力を持ったヒロインだった。
正直、序盤はメインヒロインである立花ちゃんの可愛さだけが魅力であったと言えるだろう。

 

だが、このキャラデザとヒロインの魅力以外に、今作の魅力はほとんどない。
これだけ作画面では素晴らしい作品なのに、なぜ最終的には全く面白くなかったのか。

 

ビックリするくらい熱くならない…

今作のような巨大なヒーローが戦うアニメにおいて、最も重要なのは戦闘シーンである。

先述したように、作画のクオリティは非常に高い。
カッコいい、と普通なら思えるクオリティだ。

さらに、王道の演出と展開もここにプラスされる。
仲間との合体、撃破。
勇者シリーズのようなドリルやミサイルの技。
ピンチからの逆転劇。

このようなプラスの要素の連続でありながら、なぜか、一切熱くならない。
「熱い」と心から思うことができない。

 

この理由は、至極明快だ。

戦っているキャラに全く魅力がないからである。
いや、正確に言えば、戦闘の裏にキャラ達が繰り広げるドラマがないのである。

「熱い展開だ!」と人が思うのは何を見た時か。
それは、逆転劇でも、合体シーンでも、覚醒シーンでもない。
もちろん、一見するとそういう場面に興奮しているように見えるが、それは視覚上、演出上の熱いシーンであって、これらが核となっているわけではないのだ。

人々が熱いと思うのは、そうした派手な画面の裏側で起きている、キャラ達のドラマである。
登場人物の思いが交差し、ぶつかる場面なのだ。
それこそが戦闘シーンであり、そこに、逆転劇だったり覚醒シーンだったりといった、演出が重ねられる。
我々は展開に熱くなっているのでなく、その裏にあるキャラ達の思いに熱くなっているのだ。

 

今作品は、そのことが全く分かっていない。

グリッドマンは、毎回怪獣と戦う。
しかし、何のために?
それがわからない。
主人公は巻き込まれているだけだ。
彼の周りもそう。

ただ、怪獣に襲われて、「なんか大変そうだから」戦っているだけである。
だから、熱くならない。

これが最終回まで続く。冗談抜きで。
せっかく、アンチ君というライバルキャラや、ヒロインの存在が用意されていても、主人公は彼らに表面上にしかかかわらない。

キャラ同士がかかわるエピソードがないのである。
特に、グリッドマンとなって戦う主人公に関連するエピソードが。
だから戦闘シーンが熱くないし、面白くないアニメになってしまうのだ…

 

中盤は少し期待したのだが…

全く燃えない戦闘シーンを我慢しながら中盤まで見たら、少し面白くなりそうではあった。

特に、ヒロインである立花を中心として、ドラマが生まれそうだった。
具体的には、立花と敵であるアカネの関係。
アンチ君と立花の関係。
そして、主人公が立花のことを意識し始めるという2人のドラマ。

こうしたドラマが、始まりますよーという合図が中盤にて描かれる。
これには自分の期待感も高まった。
ようやく、一切行われなかったキャラの掘り下げが行われるのかと、楽しみにしていた。

しかし、結果としてはこれらは描かれることはなかった。
雰囲気を匂わせただけである。
あれを「エピソードとして描いた」とは、自分は思えなかった。
もし、こうしたヒロインを中心とした関係を描けていたなら、評価はかなり違っただろう。

本当はこうしたエピソードの中心にいるのは主人公であるべきなのだが…

 

日常シーンの演出はわざと?

地味に気になったことが、戦闘シーン以外の、日常シーンも、なんか平坦な感じがすごい。

先述したように、キャラ同士のドラマがないから、というのもあるだろうが、あえてこういう雰囲気を作り出しているのではと考えてしまうほどだ。
どことなく、ダラっとした雰囲気が日本の実写作品に似ている気がする。

特に自分が気になったのは、ほとんどBGMがなかった点だ。
普通のアニメならもう少しBGMがあってもおかしくないのに、今作は日常シーンに関して異常に音がない。

そういったところから、特撮作品のリメイクということで、あえて演出として、平坦な感じにしたのかもしれない。
しかし、こういうのに慣れていない自分にはキツイものがあった…

 

特撮からアニメへという実験作

自分は特撮ファンではないし、原作のグリッドマンを視聴しているわけでもない。

だからもしかしたら特撮ファンなら楽しめるかもしれない。
しかし、アニメ単体としてみるなら、この作品は駄作に限りなく近い。

中盤の盛り上がりと、ヒロインの可愛さ、作画の良さを考慮し、一応駄作扱いはやめたが、限りなく駄作に近い。
期待していただけに、本当に残念な作品であった。

 

しかし、最終回の最後のシーンなんかに見える、新しいアニメ、特撮からアニメへと変化させることの実験のような試みは、評価すべき点であろう。
もし、これが高いクオリティの脚本の元に行われていたら、神作となっていただけに、本当に惜しいい。

 

書き忘れたので、最後になってしまったが、大石兄貴の歌うOPと、ED感全開のEDは素晴らしい出来です。
リピート必須。


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ビッテンk

ビッテンk

熱いアニメが大好きな暇人。小池和夫じゃないけど、キャラクターを重視してアニメを見ることが多い。好きなキャラができれば多少の粗は見逃してしまう。飽きっぽいので途中で切ってしまうアニメが多いのが欠点。

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