アニメ「夢喰いメリー」レビュー!抜群の安定感の中に残る決め技の無さ…
2016/08/30
放送時期 | 2011年1月~2011年4月 |
原作 | 牛木義隆 |
公式HP | http://www.tbs.co.jp/anime/yumekui/ |
他人の夢が視える不思議な能力を持った高校生・藤原夢路は、ある日、「幻界(ユメ)」のから「現界(うつつ)」に迷い込んだ少女・メリーと出会う。
夢と現実の境界を舞台に、2人と夢魔達の戦いが始まる!
評価得点:76点(佳作)
※ネタバレを含みません
よくある異能バトルファンタジーだが…
単純に言えば、ラノベとかでよく見るパターンだ。
不思議な力を持った女の子と出会って、謎の敵との戦いに巻き込まれていく。
別にそれが「テンプレw」とdisっているわけではなくて(笑)、単にそれが面白い物語の基盤となりやすい手法であるから世の中に溢れているだけだ。
というわけで「夢喰いメリー」だ。
これがかなり良い出来で、最近見たこういう「ボーイミーツガールで女の子が戦うぜゴルァ!」的な作品では最高の出来でした。
一つ一つのテーマが「夢」なので、エピソードのテーマに一貫性があるし、それぞれが「重い」のだ。
重厚…というほどでもないにしても、しっかりと練り上げられた一つのエピソードは悪くない。
そして同時に、ヒロインのメリーのキャラクターがさっぱりしているのもポイントだろう。
勇魚とあわせて、女子キャラクターはキャラ立ちがしっかりしていて個性がある。
作画の品質も高く、超優良アニメだと言って差支えはないだろう。
安心して見れるが、ハマりどころも薄い
「夢」をテーマにした重々しい作風を持ちながら、割とさっくりと見れてしまう。
エピソードの安定感や登場人物の快活な性格に理由があるのだろうが、これはこの作品の大きな長所である。
……であるのだが、一方で大きな短所でもある。
重いテーマ、上手く練られたストーリー、なるほど確かに良作だ。
だが、これだけ綺麗にまとめ上げられたストーリーなのに、視聴者の心を鷲掴みにするキラーアイテムが存在しないのは何故だろう。
見ていてドカンとのめり込む「ハマりどころ」や「デカい魅せ場」が存在しないのである。
総じて質は高いのだが、高く安定する一方で突き抜けたものがない。
これが最大の難点だ。
全然面白いし、普通に良作なのだが、傑出した魅力を宿せていないのである。
特に最終話付近の勝負所のエピソード。
かなり盛り上がりはするのだが、結局やや平凡な形に落ち着いてしまっている。
あくまで「メリーがバトルするお話」であり、それ以上の価値を提供しきれなかったのが悔やまれるところだろう。
総じて高い完成度がウリ
ちょいと文句をつけたが、それでもとても良いアニメだと思う。
突き抜けた面白さやアクの強さがない代わりに、安定感と完成度で勝負している感じ。
欠点がないのが欠点的なアニメだろう。
でも十分オススメできる作品なので、是非一度お試しあれ!
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セトシン

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