これぞ快作? はたまた怪作? アニメ「ガラスの艦隊」レビュー!

      2016/08/30

ガラスの艦隊 第1艦 ~オレの名は、疾風のクレオだ~ 豪華版 [DVD]

放送時期 2006年4月~9月(全26話)
原作 GONZO
公式HP http://www.gonzo.co.jp/archives/garakan/

銀河の中心でこの宇宙を支配する貴族連合艦隊と、貴族連合軍の中で頭角を現してきたヴェッティ率いる新貴族艦隊が激突した。
宇宙の命運をかけた戦いは激闘の末、新貴族艦隊の勝利で幕を閉じた。
その後、ヴェッティは神聖帝国を樹立し、初代皇帝となる。
だがこの戦いは、平和の幕開けではなく、新たな圧政の始まりだった…。

評価得点:★★☆☆☆ 59点(迷作)

※ ネタバレを少し含みます。

 

これぞGONZO! 視聴者は置いていきなさい…

中々、これほどのネタアニメはない。

そう言えるだけの、中々希有なアニメだ。
視聴者を選ぶことは確実だが、暴走の結果色々破綻した駄作…というわけでは決して無いのが、本作最大のポイントだろう。

人によっては、楽しめる。

 

やりたい世界観を、とにかく全力でやりきった

ある種独特の素晴らしい爽快感が、作中に気持ち良いほどに満載されており、作り手から込められた想いの熱さが窺える。

ただ、その想いは決して視聴者に向けられたものではなく、どちらかと言えば作り手側の自己満足に近いのだが……。

 

一つの見方としてだが、この作品はあまりにも秀逸な芸術作品と呼べるだろう。

これは制作サイドが視聴者の意向や疑問を顧みず、とにかく自分のやりたいことを詰め込みまくった……という、ある種の潔さがもたらす芸術性である。
賛否両論は当然だが、この潔さが、とにかくも本作における最大の魅力であることは疑いないだろう。

 

本作を楽しむためのだいじなお約束

本作を視聴するにあたり注意しておきたいのは、

「突っ込み禁止」

という、制作サイドにつきあうための血の掟だろう。
この禁を破れば絶対にクソアニメになるし、絶対に最後までなんて見ない。
バカバカしくて途中でやめてしまうに決まっている。

 

何しろ、宇宙空間には空気がある。

宇宙空間のただ中である宇宙艦の甲板に、私服で平気で佇んでいる。

印象的なシーンには、その甲板に風が吹いたりするから驚きだ。

 

宇宙艦が飛び回る高度な技術社会で、多くのものは人力だ。

宇宙艦はビームを撃つが、小型化に失敗したのか、白兵戦では剣を用いる。

主人公の戦艦は何故かガラスで、しかも最高強度らしい。

 

突っ込みどころを上げれば、本当にキリがないのだ。

 

迷作だが駄作ではない! 世界観を理解してしまえば…

一方で、この約束を守りきることができれば、別に名作でも良作でもないにしろ、それなりの面白さを持った佳作として、本作を味わうことができる。

設定はとにかくぶっ飛びまくっているが、物語はそれほど破綻しているわけでもない。
随所に散りばめられた伏線は、演出のおかしさや台詞回しのかっこ悪さに目を奪われがちだが、結構いい味を出してる。

これはムリして好意的に見ているわけではなくて、本当に「気にしなければ見れる」アニメなのだ。
突っ込みどころはムリして無視する必要があるが(笑)、内容そのものはそれなりに見える。

 

「風がないてるぜ…」に象徴されるキャラクターたち

特筆するべき点があるなら、ミシェルというキャラクターだろう。

これはきちんと描いている。
いや、色々破綻はやっぱりあるかもしれない(笑)が、ミシェルはそれでもいいキャラだ。
実質的な主人公はクレオではなくミシェルだと言って良い。

悩み苦しみながら、前へ向かおうとする苦悩は、普通によく描けている。
残念ながらこのアニメである以上、些細な筆致のミスを細かく突っ込まれがちだが、ミシェルの描画は作中を通して安定している。
唯一の欠点は、演説能力がないことだろう(笑)

 

面白いのは、主人公のキャラクターだ。
主人公であるクレオは、ともすれば「ギャグキャラ」にもなりかねない。
先述のとおり、「あざといキザ」野郎である。

これについては、見ていれば慣れるとしか言いようが無い(笑)
そもそも、台詞回しが「外れてる」のは本作全体を通して言えることなので、別にクレオの台詞だけがキザ過ぎるわけでもない。
むしろ当時珍しかった(?)、「カッコイイ」系の主人公として、温かく見守ってあげましょうw

 

他のキャラクター陣も、個性は凄まじい。
個性といえば聞こえはいいかもしれないが、要するに「アク」が強いのだ。

ただし、まあクレオに慣れれば、きっとそれほど違和感はないだろうww

 

決して万人向けではないが…

本作の見方は2通りある。
「ギャグアニメとして突っ込みながら見る」方法と「マジメにストーリーを楽しむ」方法だ。

当記事では主に後者について記載したわけだが、雰囲気見てムリそうだと思えば前者に切り替えて楽しむこともできる。
一作で二度美味しい、という味わい深い作品でもあるのだ(笑)

 

何度も言うが、決してつまらないアニメではない。

しかしこのアニメのストーリーを楽しむためには、それなりに覚悟が要求される。

少なくとも、自分が「突っ込み系」だと自覚している人は、要注意だろう(笑)


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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