映画「ドラえもん」オススメランキング!独断と偏見で選ぶベスト長編映画は!?【後編】

   

前回の続きでございます。
超絶独断と偏見に基づいたドラえもん映画ベスト5、いよいよトップ2の発表でございますよ~!!

→前編はコチラからどうぞ♪

 

第2位 のび太と鉄人兵団(第7作)

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いわゆる「泣き」のドラえもんとして、本作を超える感動作は未だに現れない。
謎の少女リルルをキーとした出会いと別れの情緒的なストーリー、そして巨大ロボットザンダクロスに描かれる冒険と戦いの興奮感は、ドラえもん映画史上でも屈指の完成度である。

とにかく、鏡の世界をキーにしたロボットとの攻防戦がスリリング過ぎる。
本来なら鏡の世界は単なる箱庭……ドラえもんの道具によって生み出された、単なる遊び空間であり、その創造主はあくまでのび太とドラえもん……に過ぎなかったはずだが、今作ではリルルに懐柔されたのび太によって鏡の世界は敵に制圧されてしまう。
リルルの動きを調査するためのスニーキング、鉄人兵団を止めるための鏡面世界制圧作戦や陽動作戦、徹底抗戦を余儀なくされた後の最終決戦、どのシーンもクライマックス的な迫力があり過ぎる。圧倒的な出来栄えだ。
もちろん、ドラえもん映画の十八番である、「ワクワクドキドキの大冒険」はそこに十二分に内包されている。

その一方で、主にリルルとしずかちゃんを中心にした心の交流の描き方はとても丁寧だ。
リルルが杓子定規のいい子キャラでなく、あくまでも鉄人兵団側の人間(…じゃなくてロボットw)として描かれている点が、このドラマを支えている。
ご都合主義な友情展開に走らない、これはストーリーテリングの上で最も忘れやすく、そして最も大切な要素の一つだ。
こと物語において、人間関係とは安易なものではない。
友情とは、裏切りとすれ違いの中でこそ築かれるべきなのだ。
それが本作における「お涙」の根幹を占める要素だろう。
(人間関係?人ロボ関係?w)

トータル的な完成度で言えば、ドラえもん映画史上No.1を謳っても過言ではない。
まさしく、日本アニメ史に語り継ぐべき傑作映画である。

 

第2位 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち(第31作)

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2011年に放映された「のび太と鉄人兵団」のリメイク作品。
それがこの「新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~」である。

正直、本作について、旧作を崇拝する私としては言いたいことは山ほどある。
そもそも新ドラえもんが旧映画をなぞることそのものに私は疑問を感じているし、新ドラ映画のクオリティは一部例外を除いて大半が「クソ」と呼べる次元の子供だましが多い。

 

だが、そんな中でもこの作品を評価しないわけにはいかず、同率で2位として掲載させてもらった。
理由は単純で、ラストシーンから涙が止まらなかったからだ。
やはり「大冒険」としてのエッセンスで旧作に劣ったとしても、この「泣き」の濃密さは、旧作に存在した数少ない「欠点」を堅実に掘り起こすことから生まれた、見事なリファクタリングだったと称揚せざるを得ない。

 

本作と旧作との最大の差は、「ザンダクロスの頭脳」にある。

旧作でそれは「ジュド」と呼ばれ、敵の対人間思想に凝り固まった悪しきAIでしかなかった。
対鉄人兵団決戦を決意したドラえもんによってなんと脳改造手術(!?)を施され、ドラえもんたちの味方になる。
これが結構なトンデモストーリーで、AI保護団体というものが世の中にあればクレームものだろうw

本作でそれは「ピッポ」と呼ばれ、明確なキャラクター付けが行われた一個の個性となった。
一応、ドラえもんによって動物型に改造されてしまうという非道な設定はあるものの(汗)、脳改造設定までは施されてはいない。ちなみに、本当の名前はあくまで「ジュド」であり、ピッポはのび太たちが勝手につけた名前であるw
歌を歌うのが得意な労働ロボットだったようだが、もともと球形だったピッポが素晴らしい歌声を響かせているシーンを想像すると中々にシュールであり、蛇足的な設定な気もする。

……あれ? 持ち上げるつもりだったのにdisってるな?(笑)

 

とにかく、このピッポの設定によって、特にラストシーンはインパクトの絶対量が異なってくる。
旧作ではしずかちゃんの涙のみに終わった別れのシーンで、のび太たちは消えていく鉄人兵団を見て喜んでいればよかった。
この二面性が良い味となって、現実性やシュール感として心に残った感もあったが、本作ではその手法は取っていない。

あくまでも物語の主人公はのび太であり、彼には最後まで物語に付き合う必要があるのだ。
ピッポの存在により、のび太は喪失の苦しみ、別れの無常観を最後まで深く共有することになる。
そして同時に、ピッポは鉄人兵団を裏切って一緒に戦ってくれた戦友なのだ。
その別れは旧作の非ではなく、より主観性をもって物語に現れてくる。

 

本作は欠点も多く、決して旧作「のび太と鉄人兵団」を超えるものではない。
だが、旧作でなしえなかった大きな矛を持ち、リメイクとしての役割を十二分に果たした快作であると言い切ることができる。

余談だが、鏡面世界の買い物で「ポケットの中に」が流れないのがものすごい違和感だった。
水田わさびが歌っても良いから、是非流してほしかったなぁ…(^^;

 

第1位 のび太の大魔境(第3作)

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例えばレンタルビデオ店をぶらぶらと歩きながら、「何か映画でも見ようかな」と思ったとき、今でも候補になるのがこの一作。
私的ドラえもん映画最高傑作は、「のび太の大魔境」だ。

この作品の魅力は、ただ一点に特化している。
もちろんそれは、「ワクワクドキドキの大冒険」だ。
数多のドラえもん映画の中でも、いやそもそもの映画史上においても、これほどハラハラする大冒険作品は稀有なのではないだろうかと思ってしまうほど、そこに繰り広げられる冒険はスリルと興奮に満ち溢れている。

 

すべてのドラえもん映画に共通する課題であるわけだが、

ドラえもんの箱庭の中でドラえもんの活躍を如何に抑えるか

が、ドラえもん映画の持つ「大冒険」を引き出すキーとなる。
結局、ドラえもんの素晴らしい秘密道具によってつくられた(或いは移動できる)未開の世界を舞台とせざるをえないのは、どの作品でも共通だ。
一方で、ドラえもんが制御できる世界においては、ハラハラもドキドキも生まれえないという矛盾が常につきまとう。
この矛盾を相克するための戦いが、ドラえもん映画製作陣の苦闘の歴史といえるのではないだろうか!?(笑)

 

さて、パラドックスを解決するため、各作品は基本的に

「秘密道具を如何に縛るか」

「ドラえもん以上の絶対者を登場させる」

のいずれかの方向性の選択を迫られることになる。

 

「日本誕生」「鉄人兵団」「魔界大冒険」「海底鬼岩城」など、多くの作品は明らかに後者だ。
理由は簡単で、「作りやすい」し「わかりやすい」からだろう。
現に上記の映画はいずれも名作と呼べるもので、その出来栄えに不足感はない。

一方で、この「大魔境」は圧倒的に前者なのだ。

秘密道具をもってすれば一瞬で掃滅できる相手と戦うわけだが、そのタイミングでドラえもんたちは、破壊力のある秘密道具を持っていない。
故に、そこを乗り越えるのは22世紀の科学技術でもなければ、ドラえもんの圧巻の個でもない。
あくまでも仲間たちとの絆、そして各人の知恵と勇気だ。

だからこそ、この作品が持った「ハラハラドキドキの大冒険」感は半端ないのだ。

この方向性こそ、本作が他のドラえもん映画と一線を画した立ち位置に屹立する、最大の要因である。
その一方で、きちんと秘密道具は「活躍し過ぎない程度」に活躍する。
「ドラえもん」でなければ出来ない仕掛けを持った、「ドラえもん」らしくない長編作品と言えるかもしれない。

 

また、シナリオの出来栄えもすばらしい。

最終決戦の解決方法は、まさに知恵の結晶とも言うべきものだ。
随所に出てくるペコたちオリジナルキャラクターの味わいも深く、短所らしい短所はない。
至高の出来栄えなので、未視聴の方は是非見てみるべきだと思いますねハイ!

個人的には、ブルルスが敵兵に突っ込んでいくシーンの勇壮さに、最高に興奮しましたww

 

(番外編)ドラミちゃん アララ少年山賊団

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忘れてはいけないドラえもん映画の秀作。
それこそまさに、この「ドラミちゃん アララ少年山賊団」ではないだろうか!

ミニドラSOSも面白かったが、このアララ…は別次元だ。
30分ほどの短編だが、シナリオはエッジが効いていて面白く、ロマンにあふれている。
到底、ドラえもんズのようなお祭り企画が比肩しうるレベルではない。

 

本作の最大の魅力は、

「なんど時代劇に秘密道具持ち込んでしまいました!?」

というチートなまでの魅力あふれる設定そのものだろうw
重税に耐えかねて山に籠ったジャイアン(的な人)の少年山賊団に、ドラミちゃんが秘密道具を供与する。
こう書くと、まるで怒りのアフガンのような世界観だww
だが秘密基地を強化し、山賊団や村の人々に異次元の生活の一端を見せながら、圧政者を打倒するその様には、物語を盛り上げる要素がこれでもかと詰まっている!

アララ少年山賊団と、その前作であるミニドラSOSは、とにかくクオリティが高く、内容も充実している。
「ドラえもん本編よりドラミちゃんの方が面白い!」と友人とアツく語り合った日々が懐かしいww
何故ドラえもんズなどという子ども向けのお祭り企画アニメに変わってしまったのか納得できない…………って、ドラえもんはそもそも子ども向けのお祭り企画アニメでしたw(^^;

 

 

というわけで、独断と偏見で選んだドラえもん長編映画ランキングでした!
もちろん異論は受け付けません!!(笑)


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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