あかほりさとる、2000年代の傑作! アニメ「かしまし~ガール・ミーツ・ガール~」レビュー!

   

EMOTION the Best かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ DVD-BOX

放送時期 2006年1月~2006年3月
原作 あかほりさとる
公式HP http://www.kasimasi.com/

大佛はずむは、草木を愛する心優しく地味な男の子。
ある日、幼馴染の来栖とまりの励ましを得て、クラスメイトの神泉やす菜告白したはずむだが、返答は拒絶。
失意に沈んだ彼を待っていたのは、まさかの宇宙船との接触事故だった。
宇宙人により治療された彼だったが、性別が何と反転してしまい……。

 

評価得点:★★★☆☆ 72点(佳作)

※ネタバレを含みません

 

不思議な関係性の百合(?)恋愛ストーリー

果たして本作を「百合」であると定義して良いかどうかは、微妙なラインだろう。

肉体的には女性である主人公のはずむは、あくまでも「宇宙人に命を救われた結果、肉体的に女性になりました」というだけに過ぎない。
つまり、精神的には完全に男の子なわけである。

精神面で言えば普通の恋愛ストーリーであり、肉体面で言えば百合百合なラブストーリーであると言えるが……。

 

まあ正直、そんなことはどうでもいいと思う(´・ω・`)

 

というのが、本作は単純に面白いのだ。

幼馴染のとまりと、男性が苦手なやすな。
それに主人公のはずむを加えた三角関係が本作の全てなわけだが、これがとても出来が良い。
というよりは、

「切ない」

のだ、物語が。
恋愛ものの魅せ技の一つであるこの「切なさ」の描き方が本作はとてもうまい。
そしてこれは言い換えれば、私的「10年に1度のスーパーヒロイン」であるとまりちゃんの溢れんばかりの魅力が本作を支えているということですよねわかります。(笑)

 

ハーレム要素の採用はあかほりさとるらしい妙手

本作が恋愛アニメとして特殊な点を挙げるとすれば、意外かもしれないが、

「主人公であるはずむをヒロインが奪い合う」

という点になると思う。
つまり、実質的にはハーレム状態(まあヒロイン2人だけど)なわけで、言ってみれば本作はハーレムアニメなわけである。

主人公をヒロインが奪い合うというのは、天地無用!等のハーレム系ドタバタラブコメでよくみられる構図ではあるのだけれど、ではその構図でひたすらラブストーリーをやる作品があるかと言えば、中々例を見ない。

というより、ラブストーリーのオハコは間違いなく少女漫画系のアニメになるのだが、少女漫画は基本的に「モテない女の子が頑張ってイケメンと結ばれる」系が王道だ。
畢竟、主人公は奪い合いに参加する側になるため、単純な主人公がモテる系のハーレム要素的な関係性は発生しにくい。(というか、描かれにくい)

本作がその要素を描いたのは、まさに男性向け作品ならではの着眼点と言える。
そういう意味で、原作あかほりさとる氏はさすがの妙手だ。
奇を衒うようで、しっかりとブルーオーシャンを突いている。

 

そして、この「はずむを追うヒロイン2人」を描いたことで、抜群の情感が生まれる。

もちろん、はずむはダメキャラではない。
ただし、本作の本質的な魅力はむしろヒロインにこそあるというべきだろう。
はずむを追い、彼女を求めるヒロインたちにこそ、本作の武器である「切なさ」が宿るのだ。

 

とまりのキャラクター性は素晴らしい

ヒロインの一人である「とまり」には、もはや私個人の萌え的な入れ込み感が強過ぎるため、どこまで客観的に論評できるのかは自信がない(笑)
自信はないが、本作について語るに際して、とまりの魅力に踏み込まずにはいられない。
なのでとにかく語りますが、俺の嫁自慢になってたら適度に読み替えてあげて下さいww

 

ていうか、実際とまりが主人公じゃね?(´・ω・`)

……というぐらい、とまりの描写は徹底している。
そしてキャラクター性が際立っている。

様々な要素に悩み、苦しみ、それでも前を向こうとするとまりんには、多くの視聴者が感情移入することだろう。
特にライバルであるやすなに比べれば、とまりの要素は身近であり、感情移入しやすい。
そして揺れ動く感情の要素に矛盾する想いが強く、切なさが生まれやすい。

ツインテールの可愛らしいキャラクターデザインも相まって、私的には萌え神様に等しい存在でもあるのだ(超蛇足)

 

ラスト付近のエピソードを除けば超良作

ただし。

本作の最大の欠点は、ラスト付近のエピソードの「合理性」の欠落だ。
とても面白い作品なのだが、この最終話近辺のまとめ方にやや難がある点が、本作を手放しで称賛できない、佳作止まりの作品にとどめている。

そしてそのエピソードの中途半端感を、DVD特典的な形のOVAアニメで13話としてまとめているのだが、そこにも違和感がありまくりです。
ていうかこういう売り方キタナイと思うのだが……まあでもそれはそれで制作側にも労力かかるから、否定できる筋じゃないか。。。

 

余談ながら、本作が最強の面白さを誇るのは、間違いなくマンガ版だ。
途中までの展開はアニメと共通だが、アニメが微妙になりはじめたあたりから、展開が全く別になる。
アニメを見て気に入ったら、是非マンガも読んでみるべきだ。(少なくとも、アニメはマンガのネタバレにはならない)

……と、蛇足ながら書き添えておきますw


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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