アニメ「マーメイドメロディぴちぴちピッチ」レビュー! 親子で見れる名作少女アニメ!?

      2016/08/30

マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ Vol.1 [DVD]

放送時期 2003年4月~2004年3月(全52話)
原作 横手美智子、花森ぴんく
公式HP 不明

北太平洋のマーメイドプリンセス・るちあは、ある日「成人していない者は海の上へ出てはならない」という決まりを破り、海面へと昇った。
るちあはそこで、少年堂本海斗と出会う。
海に落ちて溺れた少年を助けた彼女は、海斗に自分の分身とも言える真珠を残して去る。

それから7年後、るちあは成人の儀を行うため、あのときの真珠を探して人間の少女として陸へ上がる。
転入した中学校で、彼女はそのときの少年、堂本海斗と再び出会う……。

しかし、人魚海の掟で、人間に自分から正体を明かすと泡になって消えてしまうのだ……。

評価得点:★★★☆☆ 71点(佳作)

※ ネタバレを少し含みます。

 

抜群のエンターテイメント性を持つ人魚姫物語

最初に断言しておくが、このアニメは間違えない幼女向け娯楽作品である。
本レビューを読んでいるような読者の皆様とは、決定的に対象年齢が異なる。
そのため、作品の指向も展開も明らかに子供向けで、成熟した大人の視聴者とは決して相容れないように見える……が。

 

恋愛ドラマの完成度は高い

はっきり言って、面白い。

 

基本的には主人公である「るちあ」と「海斗」の恋愛物語なわけだが、これが結構完成度が高い。

作中では、人間「るちあ」と人魚「るちあ」、そして「海斗」を巡る三角関係が主なテーマとなる。
とにかく、人間に『自分から』正体を明かすと泡になって消えてしまうという設定が最大のミソ。
故に海斗に正体に気づいてもらうしかないるちあは、とにかく必死になってアプローチをかけるわけだが、そこで海斗の気持ちが動いていくのが本作の妙だ。
人間「るちあ」と人魚「るちあ」の間で揺れ動く海斗の心を、是非堪能してもらいたい。

ちなみに海斗は、超イケメンなリア充間違いなし男子であるw
これは女の子向けアニメだから仕方ないとしても、意外に嫌味のない性格をしていて個人的には好感が持てた。
恋愛模様で悩んでいる様は純粋であり、人間的でとても味わいやすい。

 

「るちあ」以外のヒロインたちについても、総じてストーリーはよく構成されていて、それぞれが魅力的だ。
いかにも子供向けなアニメらしいおまぬけな敵キャラクターもそれぞれに味があり、飽きがない。
個性豊かな面々、という表現がぴったりとあてはまる。

 

アニメとしての完成度では評価を下げる点も多い

恋愛ドラマとしてのクオリティ故に、前半部分だけなら十分に良作に値するストーリーなのだが、評価を分ける点は多々あるのもまた、事実だ。
言い換えれば本作は、「欠点を受け入れられるかどうか」によって視聴の可否が決まると言える。

具体的に見ていこう。

後半の『変身後』の処遇は人による…

このアニメは基本的に、『変身もの』なので、ヒロインたちは敵が出てくると、戦うために変身する。
人魚の姿になったりもするが、基本的には何故か人間スタイルである(笑)

そしてその攻撃方法は実にオリジナリティに溢れており、なんと「歌」を歌って敵を倒すのだ!
言ってみれば、昨今ブームを巻き起こしているアイドルアニメの始祖的存在なのだ!(本当か?w)

基本的にただ歌っているだけで、敵が「うわー」とか言って耳を押さえて苦しみだす。
そこに戦いのスリリングな描写はそれほどなく、勇気も知恵も愛もたいして関係ないw
途中から敵が強くなり、歌VS歌という描写になるが、戦いの白熱度はあんまり変わらないw

そしてこの「歌」、正直言ってあんまりうまくない。
声優の問題については後に述べるが、それでもあんまりうまくない。
それどころか、キャラクターによってはとても下手だったりするw

 

ええ、私は早送りしましたとも(笑)

 

推奨する見方は、変身シーンがはじまったら早送りだ。
ただ、中には戦闘シーン中にエピソードが入る可能性もあるので、あらすじをうかがい知れる程度の速度で先送りすることをオススメする。

もちろん、人によっては面白いかもしれないので、一概には言えないのだが……。

曲そのものは結構良いと思うので、新曲が出る(=パワーアップ)タイミングでは聴いてみてもいいかもしれない。

 

声優の演技はあまりにも…

特に主人公である「るちあ」は、声優の演技がひどい。
もはや棒読みと言ってもいいだろう。
見ているうちに徐々に良くなっていく(こちらが慣れるのもあるw)わけだが、それでもやっぱり上手ではない。
そして、決して歌も上手ではありません。

ちなみに声優の「中田あすみ」さん、本職の声優さんではなくタレントさんだそうです。
まあ演技が上手くないのも納得。

同じことは友人の「はのん」にも言える(るちあほどではないが…)
リナの演技だけは、安心して聞いていられます(笑)

 

作品の雰囲気が明らかに幼女向けなため、違和感を覚えつつも何となく我慢できないことはない。
ただ、「上手か」と言われたら、「NO!」ですw

それでも、主要どころでの「るちあ」の演技にはしっかり感情移入もできた。
個人的には、最初の引っかかりどころではありましたが、慣れました。

 

終盤前の回数稼ぎの捨て話がヒドい

一気に話のクオリティが下がるのが、後半に数話続けてある。
私はここで切りそうになったし、実際に切った人もいる。正直、このアニメ最大の難所だ。

 

断っておくが、本編に絡まないサイドストーリーが、すべてつまらないわけではない。

むしろ全体的に出来が良く、「るちあ」の話以外でも普通に楽しめる。
特にユーリとヒッポの話は超絶良くて、私大好きでございますww

 

だが、明らかに一時期、物語の質がガクンと落ちる。
明確過ぎて「あ、ここだな」というのが多分わかりますw
正直早送りしても良いレベルww

明らかに、全53話という話数が多すぎたのだろう。
4クールで作られるアニメが避けては通れない課題にまた、本作の悩まされていると言える。
もう1クール少ない話数が、ベストだったかな。
(続編「ぴゅあ」はこの反省を活かしてか、3クール構成である)

 

イメージはアレだが、試す価値はある隠れた良作

あまりにもタイトルが幼女向け。
そして絵的にも幼女向け。

一方で幼女向けアニメとしてもそれほど知名度が高いわけではないため、本作は決して有名なアニメではない。

そして同時に、万人に勧められるほど完成度が高いというわけでもない。

 

ただし、30分(20分?)のうちの最初の15分は間違いなく面白い。
他にどのような欠点があるにせよ、これはこの作品のぶれることのない最大の武器だ。

隠れた良作、である可能性は十分にある。
人を選ぶ可能性は高いが、是非一度試してみて欲しい。

 

ちなみに本作の続編である「ぴちぴちピッチぴゅあ」はより洗練され、完成度の高いストーリーが繰り広げられる。
こちらも必見だ。


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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