ダメ主人公とまとめの下手さでブチ壊し…。アニメ「クオリディア・コード」レビュー!

      2017/01/25

クオリディア・コード 1(初回特装版) [Blu-ray]

放送時期 2016年7月~2016年9月
原作 Speakeasy、マーベラス
公式HP http://qualidea.jp/

東京湾岸上空に出現した謎の異生物「アンノウン」によって、世界は支配されていた。
やがて反抗の末、力を取り戻した人類は、特殊能力<世界>を操る子供たちに人類の防衛を託す。
東京、千葉、神奈川の高校生たちによる、人類防衛の最前線の物語。

 

評価得点:★★☆☆☆ 63点(凡作)

※ネタバレを含みません

 

秀逸なキャラクターとダメ主人公

とにかく、主人公に魅力がない。

 

本作の欠点は、すべからくこの一点に尽きるだろう。

作品を通して、キャラクターに魅力がないわけでは決してない。
むしろ主人公クラスのメインキャラクターたちは良く練り込まれていて、最近中々見られないレベルの個性的なキャラクターたちが作り上げられていると思う。(むしろ極端なキャラクターの作り込みは、一世代前のアニメを思い起こさせてくれて、私はかなり好きだった)

だが、メインの主人公と思われる朱雀君は別だ。

 

何故このキャラクターを主人公として描いたのか理解に苦しむが、とにかくこの主人公、「見せ場」がないのだ。
カッコイイエピソードが何一つとしてなく、終始クサい台詞と独断専行、そして状況に翻弄されてパニック……それだけで終わってしまう。
自らの意志と力で困難を乗り越えることもなければ、立ち向かう姿勢を見せることもない。
製作サイドもこの主人公が嫌いなのではないかというぐらいのダメっぷりで、見ていて痛ましくさえある(笑)

他の主人公格(千葉、神奈川のメインキャラクター)がそれぞれ困難に立ち向かう行動を魅せるのに対して、彼はあまりにも「無能」だ。
元々共感も得にくそうな突撃型の性格を持ったキャラクターなので、あざといぐらいに魅力を示すエピソードを用意する必要があったはずだが、彼は「物語を動かす」ことさえないのである……。

 

こんな魅力のないキャラクターを主人公として描く以上、物語も面白くなるはずがない。
朱雀君が主人公としてふるまう序盤の展開は決して褒められた出来栄えではなく、視聴に耐えうるかどうかギリギリのラインだ。
特徴的な作り込みをしている主人公以外のキャラクターに好意を持てれば、物語が盛り上がる中盤まで何とか耐えられるだろう。

ただし、本作は中盤以降は主人公が実質的に「交代」する。(恐らく東京、神奈川、千葉で順番に変わっていく感じ)
作中に組み入れられた伏線の「アリアリ感」も伴って、一気に話が面白くなってくる。

 

中盤は盛り上がるもラストには……

そう、中盤は盛り上がる。
「この先どうなるんだろう?」というドキドキ感と、神奈川、千葉のキャラクターが奮戦する中盤は、間違いなく本作最大のハイライトである。

一方で、本作には主人公と並ぶ最大の欠点がもう一つ。

 

ラストの失速感だ。

 

というより、ラストは完全に描写不足である。
本作の面白さの根本には、全体に仕掛けられた大きな伏線があるのだが、その伏線が露になった後の描写はあまりにも性急だ。
盛り上がっていた中盤の高揚感を冷ますのには十分なレベルである。

これは完全に話数の問題で、全12話の尺で行うには風呂敷を広げ過ぎたと言わざるを得ない。
各キャラクターの心理描写が薄く、スケールの大きさに物語の描写が追いついていない。
物語のラスト近辺において、とまどい、葛藤、懊悩……それによって壊れていく人間関係と、揺るがない想いと……みたいな展開がきちんと描破されていれば、作品の評価はだいぶ違っただろう。
実際にラスト付近は、乱暴な言い方だが「ただバトルして終わった」だけだ。

物語中盤からずっと用意されていたこの大きな伏線だが、いざ明らかになってみると全く盛り上がりに寄与しませんでした……という、何だか悲しい現実である。

2クールで描かれれば、もっと違った評価にもなったかもしれない。
だがとにかく、この終盤の「駆け足」によって、作品の評価を大きく下げたことは否めない……。

 

惜し過ぎる凡作

とにかく惜しい、ひたすら惜しいというのが本作についての私の意見だ。

  • 主人公以外のキャラクターはそれぞれ魅力的(多分好みが別れる)
  • 中盤からラストに向けた面白さ

という魅力に対して、

  • 主人公に全く魅力がない
  • ラストが面白くない(描写不足)

という明確な欠点がわかりやすく存在する。
長所が最大限に生きた物語中盤はかなりの面白さを誇っただけに、総じて「凡作」と言わざるを得ないのが残念である。

ちなみに円盤では修正されるでしょうが、TV放映は作画の質が結構気になります。
まあバトルアニメにしては、全体的に作画の質、動きの質ともに悪かったと言えるかなぁ……。


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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