アニメとして成長しました! 「マーメイドメロディぴちぴちピッチ ピュア」レビュー!

      2016/08/30

マーメイド メロディー ぴちぴちピッチピュア DVD-BOX Vol.1

放送時期 2004年4月~2004年12月(全39話)
原作 横手美智子、花森ぴんく
公式HP 不明

アニメ「マーメイドメロディ ぴちぴちピッチ」の続編。

前作のその後を描いた作品だ。

 

評価得点:★★★☆☆ 79点(佳作)

※ ネタバレを少し含みます。

 

より洗練された「ぴちぴちピッチ」の続編!

前作、「マーメイドメロディぴちぴちピッチ」から間をおかずに放送されているため、続編というより同じアニメのような印象も強い。

前作がどこか「ヌルさ」を感じさせるストーリーだったのに対して、今作では物語部分の作り込みが圧倒的にブラッシュアップされている。
より強化された恋愛ドラマの出来栄えは、かなりのものだ。

また、無駄な「捨て話」はほとんど省かれており、挿入されるサイドストーリーのクオリティも総じて高い。

 

前作から続く恋愛ドラマはさらに…

新キャラクター「みかる」の登場によって、本作での恋愛ドラマには、否応なしに「ドロドロ」の要素が加わっている。
もちろん、昼ドラのような濃密で怪しい気配はない(主にるちあの性格による)のだが、海斗を巡る三角関係は、前作と比較にならないほどに苛烈だ。

 

前作は主に

『人間「るちあ」と人魚「るちあ」の間での「海斗」』

がメインだったため、一般的な恋愛のドロドロ要素とは無縁であった。
この三角関係に割り込んできそうなキャラクターは、出そうで出なかった。
故に前作には、恋愛ドラマながらも複雑なモツレ関係はなく、そこに独自の味を持っていたともいえる。

 

一方で、今作は明示的に「人」VS「人」の対立だ。

『「るちあ」と「みかる」による「海斗」の奪い合い』

という、ごく普通の三角関係アニメになっている。

とはいえ、それでも幼女向けアニメとしての体裁を保っているのは、一重にるちあのキャラクターのおかげだ。
彼女は執念深い、嫉妬に狂った女子であれば、途端に昼ドラ化していただろうw
もっとも、そんなキャラクターが少女漫画の主人公になることはないが(笑)

 

とにかく、前作の「ぴちぴちピッチ」と比較すれば、確実に本作はシリアス度が濃い。

それを「個性が失われた」と取るか「面白くなった」と取るかは人によるだろう。
だがストーリー的にも、アニメとしても、間違いなく今作のほうが出来は良い。

 

前作の絆を知っているだけに…

前作ありきの話なので、当然感情移入はるちあにある。
ただし、別に海斗が浮気野郎なわけではなく、彼は本作開始時点で「記憶を失っている」のだ。
敵役ともいうべきみかるが「ヤンデレ」(wikipedia談w)なこともあり、構図ははっきりしている。

 

新キャラクターである敵役のみかるは、「るちあの海斗を横取りしたイヤな女」である。

そして海斗の失われた記憶の中には、るちあへの想いがあることもわかっている。

 

つまり、本作は小難しい感情の機微を読み取るわけではなく、るちあがいつ逆転するのかを楽しみにする娯楽エンターテイメントであるわけだ。
三角関係ものは本来、「いつ主人公が逆転して恋愛関係になるのか」を楽しむものだが、本作の見せ方はかなり徹底しているというべきだろう。

 

また、この「ぴちぴちピッチ」というアニメを語る上で、海斗のイケメンぶりを語らずにはいられない。

前作でも人魚と人間のるちあの間で揺れ動いた海斗は、今作も揺れ動く。
主に失った記憶の中にいるであろう「るちあ」と、現在との間で揺れるのだが、彼はしっかり今のるちあを見つめながら前に進もうとするのだ。

超人イケメンでありながらも、しっかりと悩みながら前に進む海斗は、モテ度と人間臭さの双方をしっかりと併せ持った良いキャラクターである。

 

アニメとしての出来は確実に向上したが…

前作に比べて、本作のアニメとしての出来栄えは確実に向上している。

作画も安定し、るちあの演技もだいぶまとも(相対的に)になり、捨て話もなくなった。
本来なら、80点超えの評価をしても良いアニメだが……。

 

それでも後半15分は…

変身後の展開も、前作に比べればだいぶクオリティが上がっている。
上がっているが、変身シーンがはじまるとリモコンの早送りボタンを押すのは、前作から見てきた人にとってはもう状況反射ですよねわかります(笑)

 

変身シーン以後は、やっぱりどうしようもできない。

これは、少女(幼女)向けアニメとしての都合と、そもそも「歌」でバトルするという設定上、不可避の問題だろう。
面白いアニメを作ることも大事だが、グッズを売らなければ生き残っていけないアニメなのだ。

ただ、やはり前作に比べれば、変身後の展開はかなりよくなっていることを、改めて明記しておく。

 

これ以上点数を挙げられないのは、私が戦闘シーンを見れなかった、という理由です。

 

「神回」もある。欠点はあれど、「ピュア」は必ず見るべき

ちなみにこの「ピュア」には、涙無しでは見れない神回がある。

なので、ぴちぴちピッチを見た人で、かつ「ピュア」を見ていない人は、めちゃくちゃ勿体ない。
ピッチを頑張って(?)見たなら、ピュアは絶対に見るべきだ。
シナリオの圧倒的な良さを、感じることができるだろう。

一方で、確かに前作よりも雰囲気が「ドロドロ」に近くなったことは否めない。
その雰囲気を「ぴちぴちピッチ」らしからぬと毛嫌いするのも、わからなくはない。お気楽に楽しめる恋愛ドラマ、という意味では、そのアイデンティティをやや失い気味だ。

が……正直それは、結構取って付けたような理由だ。
小さい子供と一緒に見るわけでなければそれほど気にする必要はないし、小さい子供と一緒に見ても教育上よろしく無いというわけでもない。
気になる人は気になるかも、という程度だろう。

 

なんにしても、まずは見て欲しい。
せっかく「ぴちぴちピッチ」を見たのに、「ピュア」を見ないのはあまりにも勿体ない。

一方で、「ピュア」のために前作を見る価値があるかどうかは……難しいラインだ。
そこまで無理をして、という必要はない。
恋愛ドラマが見たければ、少女マンガ発のアニメにいくらでも良作はある。

 

本作を楽しむためには、やはり前作を見ておくことは絶対だろう。

そして前作が好きな人にとっては、今作はかなりの良作になるに違いない。

 


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セトシン

セトシン

子育て中三十路副業ブロガー。「天地無用!」の砂沙美ちゃんに魅了され、アニメの世界にどっぷり浸る。 アニメはとにかくシナリオ重視。芯のあるアニメが大好き。泣きたいけど泣かせにかかる要素は大嫌い。とにかくハッピーエンドで泣かせて欲しい人。

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